第11話「みんなの誠」 の感想

多分視聴者の眼前には"あ、ありのままのことを話すぜ"AAが浮かび上がってきたことでしょう。
伊藤氏はとうとう変則ツインテ少女やコトノハ虐め3人組にも手を出しハーレムを築き上げその栄華は絶頂に至る。だが、世界がクラスで妊娠カミングアウトをしたため、誠の人間性は地に落ち、社会的に抹殺される。セカイ、ヒカリ、乙女、刹那、3人組と次々に孕ませPONPONが発覚し、全てのオンナから見放され伊藤氏は絶望状態になる。

そんな伊藤氏の下へ舞い降りたのは聖母:コトノハさま。コトノハさまは伊藤氏に拒否設定されながらもシャドーケータイで念話をするほどまで病んでいた。NHK連続テレビ小説の『わたしの青空』でもシングルマザーが自分を捨てた夫とシャドー電話をするというシュチュが流行ったがな。伊藤氏は、聖母コトノハさまが精神崩壊しながらも彼の為にその全てを捧げる姿を目の当たりにして初めて、コトノハさまの心情をおもんばかる。そう、自分が絶望状態になって初めて他人の心に配慮できるようになったのだ。改心した伊藤氏に包まれた聖母コトノハさまは発狂状態から立ち直る。結局、主人公の支えとなってくれるのは身近な女の子だったという使い古された安易な展開で包丁なんかもおさらばだ。どんなに辛いことがあっても、きっと二人ならやっていける。そうその思い出はスクールデイズ〜Fin〜

一方セカイは、刹那には逃げられ伊藤氏からは「セカイの子のことなんてしらん」と宣告され独りぼっち、登校拒否ヒキコモリに陥りどんどん病んでいく。だが伊藤氏の子を孕んでいるという現実はセカイに力を与える。伊藤氏への愛情は自分と彼との愛の結晶である赤ちゃんへと昇華し、セカイの生きる支えとなったのだ。「オンナは弱し、されど母は強し」という諺にもあるとおり、セカイは生きる力を取り戻す。大好きだった伊藤氏の赤ちゃんをお腹に宿し、青春の墓標を立てたセカイはシングルマザーとして生きていく。そうその思いではスクールデイズ〜Fin〜

あるぅえ〜、なんかこう解釈するとハッピーエンドじゃない?コトノハ様信者にもセカイ擁護派にも優しい設定。コトノハ様と伊藤氏は傷を舐めあって生きていくだろうし、セカイはもう伊藤氏のこと吹っ切れてシングルマザーになる気満々だし。包丁が出てくるとしたらコトノハ様に向かってセカイが伊藤氏の子を妊娠しているのよと宣告した時であろうが、その可能性は低そう。刹那がクイックリターンして「誠の子を孕んでいるのはセカイだけじゃないわ」と通告しても効果薄。来週最終回でどんなどんでんがえしがあるかがスタッフの腕の見せ所ですよ。この展開からどうやって殺戮ルートへ入るかが期待されます。

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2007-09-12

前回からさらに悪化したカオスな状況を一気にまとめ上げた脚本、第4話以来の再登板となる金澤勝眞絵コンテ、それを引き立てる演出、全てが神懸かってた。挿入歌も2曲使ってるし、クライマックスに相応しい濃密な内容。言葉様が不安定とはいえ復活したので、もう言葉様の皆殺しショーにはならないのかな?シチュエーション的には、『我が子へ』エンドのお膳立てが整ったけど。

http://d.hatena.ne.jp/cointoss/20070912/1189534773

休憩室のビデオを見た上に誠に逆ギレされた挙句刹那(CV:井本恵子さん)まで失った世界がショックで塞ぎ込むのも,妊娠をきっかけに誠との絆を再確認して復活するのもわかりやすい展開.一方で前回からひたすら壊れまくっていた言葉が誠に 「好き」 と言われて復活(?)するのもわかりやすい展開.そして誠と体を重ねていた連中が離れていくのもわかりやすかったです.二人が(特に言葉が)一旦復活したのはこの先の展開に与える影響が大きい気がする.