ef - a tale of melodies. 第5話「utter」の感想・レビュー

今回のおはなしは「自分の足で歩くこと」がテーマ。
景と千尋の和解を通してミズキが自律する強さを求め、久世氏のオンナと対峙する。
一方、優子はかつてのは想い出のみを糧に生きてきた自分を重ねて皆にアドバイスしてきたという設定?


姉と妹の自虐の応酬による溝。その溝は果てしなく深かったが、それぞれが男に支えられて前を向いた歩き出した。自分の足で歩き躓いても一緒に歩いてくれる男がいる。姉妹は仲直り。そんな景と千尋の姉妹と対比されるのが今期のメインヒロインのミズキちん。二人のように自律の強さを欲するも、ミズキちんは立場が違う。男に導かれるヒロイズムに浸る二人とは違って、死に至るオトコを導いてやらなくてはならないのがミズキの役目。そこのコントラストが後々重要になってくると勝手に思ってるよ!!そんなミズキに立ちふさがるのは、久世氏の拒絶だけはない。久世氏と付き合っているオンナがミズキの壁となって立ちはだかる。ミズキちんは果たして死にゆく男の救いの女神になれるのであろうか!?


一方、火村さん&優子サイド。優子がシスターよろしくな格好を気取って1期メンバーにアドバイスをしてきたのは自分の未練を重ねていたため?幼少時、妹を亡くした火村さんの慰めとなることで自分の存在を肯定しようとした優子は拒絶される。養子に取られた先には、火村さんと同じように妹を亡くしたワカメがおりこちらは妹の代償として優子を求めた。「妹の傀儡」ではなく「優子自身」を必要としているのは火村さんだが、「妹」役割期待固執した幼少時の優子は既にワカメにより真っ当でない狂った人間になっていた。その優子が人間の尊厳として踏みとどまれたのが火村さんとの想い出。それを糧に今までなんとか生きてきたが、想い出の中の本人と再会し、理想化された火村さんよりも火村さんなのを見て、狂ったココロが戻ろうとしていく。そのため、今までイジメをスルー出来ていたが反発することになったと。そして鞄の中にあった棒状に包まれた物体(ナイフ?)は何を意味するのか。自殺志願者であるものの死に切れないワカメが、優子の人生を棒にふらせることで死の代価にしようとしているってこと?