【感想】学園アイドルマスター「「ア」じゃなくて「エ」!」(2024/06/19)を読んだ。

バイトで勉強時間を取れず追試になったことねを咲季・星南・莉波がサポートする話。
学費の支払いのためにバイトをせざるを得ずアイドル活動・学業と共に危うい藤田ことね。
だが学生バイトで稼げる金額など僅かでありジリ貧の危機に瀕していた。
ことねのルックスとダンスの才能を高く評価する星南はことねを気遣う(ちょっと偏愛的に)。
人に頼れと諭されたことねは世話焼き咲季に指導を請い手毬にヤジを飛ばされつつ勉強する。
また莉波は苦学生救済制度をことねに紹介し、よかったら一緒に調べてみる?と申し出る。
これを見た星南はことねが自分に頼ってくれないことを不満に思うのであった。

貧窮問答歌な藤田ことねを温かく支える周囲の人々

追試になってしまった藤田ことねと何故かそれを知っている星南

藤田ことねの家庭は大家族で貧困階層であり生活が苦しかった。そのためことねは子ども心ながらに家計を助けたいと思い、アイドルで一攫千金を目指す夢を持つ。そのため中学から芸能系学校に入学させてもらったが、バカ高い私学の学費の支払いは家庭を圧迫し、ついに父親が出て行ってしまったのである。何とか高校に進学できたが、学費の支払いが困難になったことねは縋りつくようにバイト戦士と化し労働に励んでいた。だがしかし学生バイトで稼げる金額など高が知れており、アイドル活動にも学業にも時間を取ることが出来ず、尚且つ常に疲労のデバフがかかりコンディションも最悪だったのだ。そのためことねはジリ貧状態であり退学待ったなしだったのである。親愛度コミュではそんな危機をプロデューサーが救ってくれて、奨学金制度+学校雇用のバイト+アイドルの仕事により息を吹き返したのであった。
 

助け合う信号機トリオ

さてサポカコミュではどうなるかと言うと周囲の人に支えられることになる。バイトで勉強時間が取れないことねは赤点となり学費云々の前に危機となる。一人で悩みを抱えることねの前に現れたのが星南であり、何故かことねの個人情報を知る彼女は人に頼るよう諭す(星南は自分が私室で秘密の個人レッスンをするとか言い出す)。窮地に陥ったことねは星南の助言もあり、世話焼きお姉ちゃん属性の咲季に指導を請うことになる。普段から佑芽に勉強を教えている咲季はことねにも同様に接し、一問解けるごとにベタボメしモチベをあげていく。手毬は後ろでヤジを飛ばしており、他者が困っていても助けないと嘯いていたが、咲季やことねはその真意を見抜いていた。
 

苦学生救済制度を紹介し一緒に調べてくれるという莉波

咲季との特訓もあり無事に合格を果たした藤田ことね。律儀な彼女はきちんと星南の下へ気遣ってくれた御礼をしに行く。星南自身は自分が何も出来なかったことを歯がゆく思っていた。だがその時ちょうど莉波が通りかかる。人当たりの良いことねは寮生たち皆と良好な関係を築いており莉波とも関係性を深めていたのだ。莉波はことねがバイトで勉強時間が取れなかったことを心配しており、苦学生救済制度について紹介してくれた。しかも一緒に調べてくれるとまで申し出てくれるのだ。ことねは大変嬉しく思い、莉波を後輩思いと慕う。この一連のやり取りを見た星南はまさに莉波のポジションこそが自分が成りたかったものであり、嫉妬の炎を燃やすのだ!思い余った星南は莉波に対し裏切りとの言葉を投げつける。

ことねに慕われる莉波に嫉妬する星南
「ア」じゃなくて「エ」!

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