雛人形職人の家系に生まれたが、男なのに人形が好きなのは気持ち悪いと否定された五条くん。
それ以来人間関係が上手く築けなくなり、ひたすら職人修行に邁進してきた。
その工程の中で繊細な筆捌きにより化粧技術が育まれ服飾デザインの才能が開花した。
そんな五条くんに目を付けたのがハイカーストギャルJKであり、その才能を利用する。
基本的に着せ恋の世界観は性善説で描かれておりクラスメイトたちも五条くんを肯定する。
その一方で五条くんにトラウマを植え付けた少女もまた淡い恋心の反動によるものであった。
幼少期の五条くんは両親を亡くしてショックを受けたが、のんちゃんがそれを癒そうとした。
だが五条くんは爺さんの工房における雛人形の美しさにより両親の死を乗り越えた。
のんちゃんは五条くんが自分よりも雛人形を選んだことに癇癪を起し気持ち悪いといったのだ。
着せ恋の世界観は性善説~五条くんにトラウマを植え付けたのんちゃんにも事情があったのだというオチ~

人形職人の家系である五条くんは幼少期に男なのに人形が好きなのは気持ち悪いと宣告されトラウマを抱えていた。だがコスプレ好きなヲタクであるハイカーストギャルに振り回される中で、自分の才能を発揮できる場が与えられる。ギャルに利用されているだけのようにも思えるが、五条くんにとってはそれが救済であり、自分を救ってくれたギャルに忠誠を誓うのであった。五条くんはこれまで人形職人のスキルばかり磨いて来たので視野狭窄になりがちであったため、指導者である祖父からも様々価値観に触れるよう助言される。こうしてギャルに求められるままに様々なコス衣装を作る中で成長していったのだ。登場人物たちも皆、良い人たちであり、自分の好きな物を大切にすることが説かれて行き、五条くんのトラウマは癒されていった。

性善説なのは、五条くんにトラウマを与えた少女・のんちゃんも同様であった。のんちゃんは決して五条くんを傷つけようとはしていなかったことが明らかになる。幼少期に五条くんは両親を亡くし、深いショックを受けるのだが、そんな五条くんに寄り添ってくれたのが、のんちゃんだったのだ。のんちゃんは自分が五条くんの役に立っていると思い込んでおり淡い恋心も芽生えていたのであろう。だが五条くんに両親の死を乗り越えさせたのは、人形職人であった祖父が見せてくれた雛人形だったのだ。雛人形に目を奪われる五条くんを見たのんちゃんは、自分の存在が雛人形に劣ることを痛感し愕然とする。それ故、雛人形に嫉妬するあまり、五条くんに対して男なのに人形が好きなのは気持ち悪いと暴言を吐いたのであった。成長して再会した二人は自分の心情を吐露し合い、のんちゃんの誤解は解かれることになった。(トラウマを克服した五条くんは自分を救ってくれたギャルと正面から向き合うことができるようになり、最終的に結ばれた)。

