雑録

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【感想】僕の心のヤバイやつ Karte.89「僕は溢れ出る」を読んだ

惨めな虚栄心を痛感し劣等感に苛まれるイッチが山田の頑張りに感化される話。 「比較、嫉妬、自己嫌悪。そんなの単なる保身。馬鹿野郎……!」の場面がとても秀逸。 イッチはプレゼントを皮肉ったが、実はそれが自己卑下だったというのが今回のハイライト。 自…

ダサいメンズファッションの代表例に群馬Tシャツを持ってくるという鬼畜の所業(こづかい万歳第26話)

こづかい万歳の第26話は中年男性のファッションがテーマ。 中年男性となると社会的地位も高くなり身につける服も値段が高くなりがちです。 それ故こづかい制だと何も買えず、着るものが無くなり「裸でいろというのか!?」と苦悩することに。 ここで「ダサいメ…

【感想】タコピーの原罪 第7話「タコピーの告解」を読んだ

タコピーがまりなちゃんを殺害した罪の深さを自覚する話。 まりなちゃんを殺したことで虐めから解放され幸福な時を過ごすタコピーたち。 タコピーはまりなちゃんの替え玉として家庭生活を送るのだが…… 真相を知ってか知らずか母親に偽物であると見抜かれてし…

【感想】タコピーの原罪 第6話「東くんの冒険」を読んだ

失敗する事で大切な人から見切られる事を恐れる少年が失敗しても受容される話。 東くんは優秀な兄と比較され、もう既に母親から諦められてしまっていた。 悲劇なのはそれでも東くんは母親の愛を追い求めているということ。 そして母が好意を向ける対象である…

【感想】鬱ごはん クロス第24話「大人のインスタントコーヒー」を読んだ

父親が自分を生んだ年齢。そこに自分も到達したが、自分は何も成し得ていない悲哀。 幼き頃の情景が自然と思い出される時がある。そこに見るのは大人としての父親。 主人公である鬱野は父が飲むカップコーヒーに大人を見出していた。 思い出に感化され川を見…

【感想】僕の心のヤバイやつ Karte.88「僕は何を言っているのか」を読んだ

ダブルデートで原さん達とスイーツ食べ放題の店へ行く話。 前回の引きで原さんのことをカワイイと言ってしまった我らがイッチ。 そのため山田及び原さんに想いを寄せる神崎のヘイトを高めてしまう。 今回はそんな気まずい状態でスイーツ食べ放題を行うことに…

【感想】『タコピーの原罪』(1話~5話)を読んだ

風俗嬢の母親が、娘の同級生の父親を寝取った為、娘が学校で虐められるようになった話。 タコピーは秘密道具で人類をハッピーにするべくやってきた宇宙人! 地球に着いたばかりで困っていた所をしずかちゃんに助けられ、恩返しをする決意をしたの。 しかし虐…

【感想】中年、ラジオに孤立を知る(『こづかい万歳』第25話)

今回はラジオ配信が趣味なパソコン修理夫を通して承認欲求が描かれる。 パソコン修理夫は日常生活で何も喋らない反動で、ラジオ配信を始める。 当初はひたすら壁打ちをするだけで満足していたが再生回数が気になりだす。 旧友たちに配信を知らせ再生回数が増…

「恋情慕情による倫理観の破壊」という物語構造について

主人公とヒロインの関係性は様々な表現パターンがあり、その一つに「指導的立ち位置」(指導者-被指導者)といったものがあります。知識や技術の伝授を媒介にすることで二人の間に深い関係性が生じ、その過程において様々な感情が芽生えるのです。当然そこには…

【感想】亜美寿真「まなばせ」を読んだ

真面目系クール系黒髪JKがバイト先の本屋の店長を誘い受けする話。 思春期な少女は春画に興味津々であり凝視していたが故に接客トラブルとなる。 店長がクレーム対処に当るが少女は退勤時間を過ぎても待っており車で送ることに。 車中少女は当該書籍を食い入…

【感想】雛原えみ「メイドお届けします」前・後編を読んだ

久川凪系統の掴みどころのない不思議系メイドの話。かわいい。 要領が悪いから「ツンデレドジっ子」で行け!とキャラ付けされて派遣されてきた。 このメイドは主人公の祖父が経営する会社の者で卒業試験の実習に来たのだとか。 主人公は祖父の思い通りになる…

【感想】労働と生活と生き甲斐と残飯(『こづかい万歳』第24話を読んだ)

残飯をツマミに朝に晩酌をする中年夜間工場労働者の話。 この作品の面白さは登場人物が実に楽しそうに生活を語る所である。 各自が人生に楽しみや喜びを見出しておりそれを誇りとしているのだ。 家と工場を往復し残飯で安酒を呷るだけの日々が輝いて見える。…

【感想】大沢おふだ「二人だけで」を読んだ

妹の友達である二つ結びの少女に疲れを癒される話。 日常に忙殺され疲弊していく毎日。気力は唯々削がれていく。 人生に意味など無く、感情を失い、ただ生きるだけの屍と化す。 そんな虚無感に駆られる生活を支えてくれるのは自分を認めてくれる存在。 顔を…

【感想】はく雲「お姉ちゃんは半歩先」を読んだ

黒髪ぱっつんジト目少女が双子の姉に対して感情を拗らせる話。 妹は大学に入学するまでいついかなる時も姉に対して遅れを取ってきた。 趣味嗜好も似通っている為、大事な物を全て先に取られて来た。 そんな妹がとった手段は半歩先に進まれているなら半歩後か…

【感想】たぬま『今日から悪い子。』を読んだ

義妹モノ。品行方正なフリをする歪んだ主人公の暗黒面を受け入れる妹がウリ。 母子家庭で育った主人公はいい子ちゃんを演じいたが裏でその憂さを晴らしていた。 だがしかし母が再婚して義妹が出来ると、そのダークサイドを知られてしまう。 それでも主人公を…

【感想】1億年惑星「ギャル道」を読んだ

粗製乱造される「ヲタクに優しいギャル」をメタ的に解体するシュールギャグな話。 1億年惑星先生と言えばSNSでデレステのシュールなギャグマンガを描くことで有名です。 杏の料理配信漫画で結局料理せずカップ麺を食べだすシリーズは良く知られています。 そ…

SHAMAN KING &a garden 1巻-2巻の感想・レビュー

マンキン花組の過去編。如何にしてハオ一派に属するようになったのかが描かれる。 1巻では主にカンナが、2巻では主にマッチが主人公としてその悲劇が題材となる。 カンナは両親とメイドに愛を注がれ幸せな暮らしを送っていたが弁護士と親族に破壊される。 マ…

ヤマノススメ21巻の感想・レビュー

面白かったのは①妥協と落とし所・②矛盾の肯定と不可思議の受容・③寂しさと自由。 オッサン趣味をJKにやらせるシリーズだが、オッサンの皮を被ったJKではない。 (オッサンはオッサン役としてちゃんと出て来て見せ場を作っていく) 登山を通して思春期の少女が…

ヴィンランド・サガ25巻の感想・レビュー

いよいよヴィンランドに辿り着き、開墾及び集落の形成を始める話。 入植して問題となるのは先住民との関係性。人が住める地域には人はもう住んでる。 トルフィンは贈り物を送り、先住民は暫くは様子見を続けるが……。 開墾がある程度進んだ所で先住民は知識階…

江島絵里『対ありでした。』3巻の感想・レビュー

大会編①。急につまらなくなってきた。突如ヤンキー男たちが画面狭しと大暴れ。なぜヤンキー? 作者の趣味なのか知らんが3巻でいきなりヤンキー漫画展開となりトートツ感否めない。 珠樹先輩が格ゲーで存在証明したいという相手は何だったのか?謎過ぎる。 印…

江島絵里『対ありでした。』2巻の感想・レビュー

お嬢様学校の寮内でゲームできる環境を探し同志を見つけて大会を目指す話。 格ゲー対決で情交を深めた綾と白百合氏は恒常的に格ゲーできる場所を求め寮を徘徊。 鍵の壊れた空き部屋を見つけるが即座に寮務委員に見つかってしまう。 この危機に際し、綾は相手…

『100人彼女』70話まで読んだので感想・レビュー

恋愛競馬ではなくハーレム内の百合的コミュニティを重視したおバカなギャグ系ラブコメ。 主人公は中学卒業までに100人に告って振られるがそれはバランス調整のためであった。 高校に入学するとフラグ規制が解除され100人のヒロインを攻略していくことになる…

ゴールデンカムイ全話無料開放を読んだ感想

公式で五稜郭の戦いまで開放されていたので読んだ。 ウイルクのアイヌ殺し、杉元が陸軍に入った理由、尾形の謎、金塊の在り処はほぼ解明。 まだ回収されていない重要な伏線としては鶴見劇場の真相と南下した谷垣の参戦。 鶴見篤四郎は言葉巧みに大義の実現の…

無理やり主役をJKにしなくともオッサンが原付に乗ることを魅力的に描くことができると実証した秀逸な作品

完全にスーパーカブのアンチテーゼ。中身オッサンのJKもどきよりオッサンはオッサンのままが良い。 今回は単身赴任を契機に原付を手に入れたオッサンが主役を張ることになる。 赴任先の年下の同僚から原付を譲り受け、皆から指導を受けた後、おっかなびっく…

漫画版ウマ娘「オグリキャップ地方競馬編」(『ウマ娘 シンデレラグレイ』1~2巻)の感想・レビュー

ゲーム本編では地方からトレセン学園へやってきた所から始まるオグリキャップシナリオ。 漫画版ではオグリキャップを主人公とし、地方競馬時代が描かれていきます。 主な題材となるのはオグリイジメ、母の愛情、トレーナーの葛藤あたりでしょうか。 漫画版で…

【感想】『ヤマノススメ』20巻「レジャーとエンタテイメントと博物館」

流し読み。JKが父親と糸魚川に翡翠を求めて遊びに行く話が良かった。 JKにもなって父親と地質系ピクニックに付き合ってくれるという幻想。 知識が無いと何事も楽しめないと言って博物館で事前学習するシーンがステキ。 レジャーとエンタテイメントと教育普及…

ハイスコアガール DASH①の感想・レビュー

28歳独身の教師になった日高小春が再び格ゲーへの情熱を取り戻す話。 時間軸は2007年。日高小春は教師になったがただ淡々と生きていた。 しかし中3の担任となり問題児ばかり押しつけられ精神的に疲弊していく。 そんな中、担任生徒がゲーセンに入り浸るよう…

【感想】ゆるキャン△(原作版)第12巻「薪割り」

薪割りをしながらなでしこが野クルコンビから瑞牆キャンプの土産話を聞く話。 11巻ではなでしこ・志摩リン・アヤちゃんのダムと吊橋キャンプが描かれましたが…… なんとその裏では野クルたちが秩父多摩甲斐国立公園でキャンプをしていたのだ! そんなわけで伐…

ミヤスリサ『しゅうがくりょこうハードコア』(D・N・A.Lab.、2020年9月)の感想

ミヤスリサ先生の幼馴染シリーズ。今回は修学旅行モノ。 ミヤスリサ先生は道民で、北海道の修学旅行は東京→京都というスタイルだそうな。 先生ご本人が仰っていますが東京→京都って物凄い行程で驚きです。 幼馴染シリーズのヒロインはおっとり系のんき少女で…

江島絵里『対ありでした。』1巻の感想・レビュー

「綺麗なゲーミングお嬢様」との俗称で有名な作品。 格ゲーと決別するため全寮制のお嬢様学校に入学した庶民が主人公。 だがそこで隠れて格ゲーをする深窓の令嬢「白百合さま」に遭遇する。 瞬時に主人公を格ゲーマーと見抜いた白百合さまは対戦を挑んで来る…