【感想】学園アイドルマスター「思惑とガクガク」(2024/05/16)を読んだ。

藤田ことねの貧困問題を星南会長は知っており、金銭的援助を申し出て来る話。
十王星南はトップアイドルの位を極め、続いてプロデュース業に転じようとしていた。
そんな星南が一番初めに目を付けた目を付けた逸材が藤田ことねだったのである。
以来、星南は執拗にことねに付き纏うようになり、ことねからはウザがられる。
このサポカでも突如現れた星南はことねに今思いつくカワイイポーズを強要する。
放課後も定時ダッシュをキメようとすることねの前にいち早く星南は現れる。
バイトを理由に去ろうとすると、星南は当座の金銭面の援助と保障を申し出て来る。
それでも借金の怖さを知ることねは丁重に断り、バイトへ向かうのであった。

借金で家庭崩壊したことねは意地でも星南の金銭的援助を受け容れない

ことねに絡んで来る星南~カワイイポーズ編~

藤田ことねの家庭は低所得層であり大家族は生活に苦しんでいた。無邪気なことねは自分がアイドルで稼げば家計は楽になると思い、中学から私立の芸能系学校に入れて貰った。だがバカ高い学費は余計に生活を圧迫し父親は家を出て行ってしまい、ことねは家にカネを入れるどころか学費の支払いすら危うくなる。このままでは退学待った無し。それ故、藁にも縋るかのようにバイトに励むことで根本的な問題から目をそらし続けていた。高校生の放課後バイトで稼げるカネなどたがかしれているだろうし、よしんば稼ぎすぎても扶養から外れてしまう。人生詰んでる藤田ことねだが、歩みを止めることはできないのだ。そんなことねに目を付けたのが会長・十王星南であり、ことねを自分がプロデュースするのだといって聞かずスカウトに付き纏ってくる。
 

ことねの金銭的援助にまで踏み込んで来る星南

このサポカでは授業前に現れ突如としてことねにカワイイポーズを要求。授業に遅れてはならぬとことねは要望に応えるが、徐々に精神力を削られて行った。ことねの可愛いポーズに星南は満足したようであり、ことねは放課後は来ないんじゃないかなと期待する。だがそうは問屋が卸さず、放課後直ぐに定時ダッシュをキメようとすることねの前にまたしても出現。ことねはバイトを理由に立ち去ろうとするのだが、ここでセンシティブな問題に触れてくる。なんと星南は当座の資金援助を申し出て来るのだ。またことねならバイトをしなくてもアイドル業で稼げると甘い話を持ち掛ける。
 

絶対に借金をしたくないと述べることね

これを聞いたことねは敏感にならずにはいられない。おそらく藤田家はことねの入学金や授業料、制服代や設備維持費等々の支払いのために借金をしたのだろう。しかも父親が蒸発したことから、貧困階層に銀行が融資してくれるはずもなく闇金に頼ったことが窺われる。それ故、ことねは絶対に借金はしないと宣言。またアイドルとして稼ぐなど夢物語だと見なし、バイトへ行くために立ち去るのであった。星南はいつもの如く、次こそはふりむかせてみせるわとオチを担当する。
 

思惑とガクガク

 

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