星南がことねを構ってくれる事はことねにとっても生きる意志に繋がっていたという話。
星南のライブチケットを貰ったことねは観賞しに行き、そのスゴさの感動を伝える。
星南は自分のライブを見せることで実力を示しことねを自分の物としたかったのだが……
ことねは最初から尊敬「は」していたので、プロデュースを受ける気は全く無かった。
するとその後、今度はプロデュースではなくユニットを組みなさいと要請してくる。
当然、ことねは受けるはずもなく、星南のことねに対する執着と偏愛が余計に高まった。
その一方、慌ただしい1日が終わり後は寝るだけになるとことねはいつも暗い気持ちになっていた。
ことねにとって才能があると信じてくれる星南は確かに生きる支えになっていたのだ。
ことねは星南を尊敬しており、実力者の星南から才能があると見込まれることは生きる動機になっていた
極貧アイドルの苦学生・バイト戦士藤田ことねは、トップアイドルな生徒会長・星南から度々プロデュースの勧誘を受けいていた。だがことねはトップアイドルが底辺アイドルの自分に声をかけてくれるなど何かワケがあるに違いないと訝しむ。星南からの勧誘を胡散臭く思ったことねは断り続けていたのであった。そんなことねに対して星南は自分のライブを見せることでその実力を示せばきっとなびくに違いないと思い込みチケットを渡す。星南のライブを見たことねは感動し、尊崇の念を星南に伝えるのであった。
では星南の目論見は達成したのか。いや決してそうではない。藤田ことねは最初から、尊敬「は」していたのである。星南のプロデュースを受けるかどうかはまた別のはなしであった。星南のライブに触発されたことねは啖呵を切るのだが、それすら星南には通じなかった。……星南は、勧誘してもダメ、ライブを見せてもダメなら次はどうするかを考える。彼女がとった次の行動はことねとユニットを組むことであった。星南は自分と共演させることでことねに大舞台を経験させ、さらに自分は隣でサポートに入ると申し出て来る。当然ことねはこれも断るわけだが、決して諦めない星南はいずれことねを自分のものにしてみせると改めて誓う。
このように星南の異常性ばかりが描かれてきたが、星南に期待されることはことねにとっても生きる理由になっていたことが明かされる。ことねはいつも明るい頑張り屋さんだが、1日が終わりに近づき後は寝るだけの状態になるとふと現実に気付いていつも暗い気持ちになるのであった。極貧の家庭環境、出て行ってしまった父親、チビどもを支えねばならないという責任感、払えない学費、将来性の無い未来……そういった現実が次々とことねに襲い掛かってくるのである。そんな時、ふとことねの脳裡に過るのが星南からの期待だったのだ。自分の様な存在を気にかけ構ってくれるだけでなく、才能があると信じてくれるのだ。折れそうになることねの気持ちを支えているのは確かに星南だったのである。Ｐや信号機がいない中で、ことねが頑張れるその一因として確かに星南があったのである！！
