【座談会に参加した結果】
使用言語が非日本語の研究者の専門的な話を聞く時は、専門用語を理解する語彙力や質疑応答の展開の早さについていくだけの理解力、発音アクセントのクセを聞き分ける力などが必要だという事を身に染みて知った。議論が白熱して非常に早口となると、本当に断片的に聞き取れるだけでした。これ、外国語の勉強をしたところでどうにかなる問題ではない気がする。外国語の勉強をしたうえで、外国語で行われる討議とかに参加する必要がある。
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著名な某外国の研究者が来日なさるので勉強会(座談会)が開かれることになり、それに参加することになった。議論のテーマになるのは以下の事項とのこと。
- 質的調査法
- autoethnography
- film-induced tourism
- eco-tourism
- community development
- Contents tourism
一応、私は討議のネタとして、Contents tourismでは献血ツーリズムとアニメ絵のポスターの問題、及びcommunity developmentでは佐世保と呉の艦これ軍需を話題として提供するつもりである。
質問① コンテンツを利用する際に生じるアニメ調の絵に対する批判の問題について
【大意】
日本ではコンテンツを利用しようとする一方で、コンテンツ特有のアニメ調の絵を忌避する人々も多い。最近では献血のポスターにアニメ調の絵を利用したことが問題になってしまった。ポスターやラッピングバスなどでアニメ調の絵が人の眼に触れられる機会が多くなる中で、共存するためにはどうすれば良いか?
現在日本では、アニメ調の絵が社会問題となっている。
Currently in Japan, Anime-style pictures are a social issue.
ごく最近では、Vtuberのキズナアイや献血のポスター宇崎ちゃんが批判された。
Most recently,Vtuber's Kizunaai and blood donation poster Uzaki-chan were criticized.
日本はクールジャパン戦略を取る一方で、アニメや漫画やゲームに対する偏見が多い。
While Japan has a cool Japan strategy, it has a lot of prejudice against anime, manga and games.
コンテンツツーリズムが活性化すると、一般人がアニメ調の絵を見る機会が増える。
When content tourism is activated, people have more opportunities to see anime-style pictures.
どうすれば共存できるか? また外国ではこのような問題はあるか。
How can we coexist? Is there such a problem in the world?
質問② 兵器を題材にしたポップカルチャーを街づくりに利用することについて
【大意】
最近の日本では戦車や軍艦などの戦争兵器を題材としたコンテンツによる地域づくりが行われている。戦車では大洗、軍艦では佐世保や呉では大成功を収めた。しかしながら戦争の象徴ともされた戦車や軍艦がWWⅡと脈絡の無い文脈でポップカルチャーとして消費されている。戦争兵器を無批判に街づくりに取り入れることについてどう思うか?
最近の日本では戦車や軍艦などの戦争兵器を題材としたコンテンツによる地域づくりが行われている。
In recent years, Japan has been developing a community based on content related to war weapons such as tanks and warships.
戦車では大洗、軍艦では佐世保や呉では大成功を収めた。
It was a great success with Oarai for tanks and Sasebo and Kure for warships.
しかしながら戦車や軍艦がWWⅡと脈絡の無い文脈でポップカルチャーとして消費されている。
However, tanks and warships are consumed as pop culture in a context unrelated to WWII.
戦争兵器を無批判に街づくりに取り入れることについてどう思うか?
What do you think about incorporating war weapons into city planning without criticism?