雑録

Contents Tourism Planning & Management 2019(005)「コンテンツとコンテクスト」

今回の要旨はコンテンツとコンテクスト。
導入として、『赤毛のアン』というコンテンツにおいて、美術監督である井岡雅宏に着目すると、札幌農学校第二農場モデルバーンがコンテンツツーリズムの資源となり、19世紀の北米文化というコンテクストを味わうことができる、という事例が紹介される。これを踏まえ、コンテンツをきっかけにより深いコンテクストを知ることができるように、チーム分けしてコースを組め、とのことであった。

札幌農学校第二農場モデルバーンとコンテンツツーリズム『赤毛のアン

チーム分けとコースの検討

  • チーム分け
    • 前回のコンテンツ・ツーリズム論演習で講義中に行ける巡検場所をプレゼンした15人の受講生たち。今回はその15人を4チーム(班員の数にばらつきがあっても良い)に分けることとなった。各自が出した案から共通性を見つけて体系化する作業である。どうすれば良いかと話を振られてしまったのでブレインストーミングと言わんばかりに案を述べたら、以下のように分けられた。①アイヌ、②H大周辺、③winter、④アイドルである。
  • コース決め
    • コースを決める際の条件として①作品世界の追体験と②作品をきっかけにより深い「コンテクスト」を味わう、というものが課せられた。ここで重要なのが「コンテクスト」という概念であり、これは「コンテンツ」と対比して使われる。「コンテンツ」が物語の中で創造された価値観の付与なのに対し、「コンテクスト」は作品とは関係なくもともと持っている文化的な意味である。例えば『ゴールデンカムイ』だとしたら、アシリパさんや杉本の追体験をするのが「コンテンツ」であり、先住民族の文化資源や北東アジアの近代史資源などが「コンテクスト」と言える。

実写とアニメはどちらが人を旅に出させるか?

  • 答え:アニメ 理由:虚構性
    • 実写とアニメはどちらがより人の移動を促す動機付けとなるのか?という議論が長く続いているが、その答えはアニメだとのこと。教授曰くその理由はアニメーションの虚構性。写真にはないイマジネーションが入り込む余地がある。