雑録

ラブライブ!スーパースター!! 第11話「もう一度、あの場所で」の感想・レビュー

かのんトラウマ回4。本当の意味で過去を乗り越え他者に依存しなくても歌えるようになる話。
澁谷かのんは幼少期の失敗により人前で歌が歌えなくなりトラウマに苦しむようになってしまった。
1話~3話では、そんなかのんが歌えるようになるまでを丁寧に描いてきたのだが……
それは本当の意味でトラウマを克服したのではなく他者に依存した問題解決に過ぎなかったのだ。
かのんが自立するためには過去を乗り越え独りでも歌えるようにならねばならない!
母校の小学校から依頼を受けたことを契機に(嵐千砂都の配慮により)トラウマと向き合うことになる。

他者の依存からの脱却・トラウマの克服・自立した個人による協同

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  • 澁谷かのんは皆がいるから歌えていただけだった
    • 歌が大好きだったのに幼少期の失敗によりトラウマを抱えてしまった澁谷かのん。そのトラウマは以降も付き纏うようになり、抜群の歌唱力を持ちながらも人前で歌えなくなってしまったのです。中学時代も、高校入試もそのせいで挫折が続き、暗い人生を歩んできました。そんなかのんを変えることになったのがクゥクゥの存在であり、自分のためではなく、誰かの為なら、他人の需要に応えるためなら、歌えるようになったのです。
    • しかしこれは麻薬に過ぎないと知れ!一緒に歌ってくれる人がいるなら歌えるというのは裏を返せば一人では歌えないということ。澁谷かのんはメンバーたちのリーダーでグループの中心でありながら誰よりも仲間たちに依存しているという状態にあったのです。この歪んだ状態を危惧したのがかのんの幼馴染である嵐千砂都。伝統として第11話は幼馴染が面目躍如するパターンですが、今回は明るい形で幼馴染パワーが炸裂します。おそらく嵐千砂都は澁谷かのんが小学校の発表会で倒れてしまったことを目の当たりにしているため、他のメンバーとは深刻度が違うのでしょう。澁谷かのんが本当の意味で自立できるように画策していくのです。


嵐千砂都の澁谷かのんに対する「信仰」

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私ね。私、小さい頃は何をしても上手くできないと思っていた。自分は何をやってもダメで、すぐ諦めてた。
(回想かのん「最初からできないなんて、そんなことあるはずないよ。私も一緒にやるからがんばろ。)
あの笑顔はね元気になる笑顔。安心して勇気が出て、見ている人が心から嬉しくなる笑顔。私の知ってるかのんちゃんは、そんな笑顔を持っていたんだ。
だから今、あの時のかのんちゃんを取り戻すことができたら。辛い事や上手くいかない事をいっぱい経験したかのんちゃんが、あの時の気持ちを取り戻せたら、誰にも負けないって。
ラブライブどころじゃない。飛び越えて世界一。いや、すみれちゃんが言うみたいに、銀河一にだってなれる。
私は、嵐千砂都は信じてる。澁谷かのんを!!

 

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  • スクールアイドルの活動を通して得た力によりトラウマを克服する。
    • 千砂都による荒療治とは、強引に澁谷かのんを一人にして、独唱を発表させることでした。ちょうど、おあつらえ向きに、ラブライブ東京大会のテーマも独唱を取り入れることが課題となります。澁谷かのんはトラウマを発動させた母校で独りで小学生たちに歌を披露しなければならなくなったのでした。果たしてかのんはトラウマを克服できるのか!?かのんは仲間たちに依存することで歌えるようになったわけですが、それは単なる依存ではなく、かのん自身を成長させていました。トラウマの対象であった過去の自分が掲げていたテーゼ「歌は楽しいもの」を想起し過去の自分を受け入れるシーンは今回のクライマックスとなっております。
    • こうしてかのんはこれまでの経緯を力にしてトラウマを克服し、高らかに独唱を歌い終えたのでした。トラウマを克服したかのんに真っ先に飛びついたのは嵐千砂都。用事があって出られないんじゃなかったんかーいと誰しもが思ったことでしょうが、多分薄々かのんはちぃちゃんの作戦に気付いたんでしょうね。最後は結局リエラ全員で歌うことになり小学生たちに夢と希望を与えたのでした。これで興味を持った子どもたちが続編の主人公になるとかありそうっすね。

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