ウマ娘「カワカミプリンセス」シナリオの感想・レビュー

プリキュアムーンの影響で戦うプリンセスに憧れるパワー系お転婆令嬢の話。
日本における封建的な女性像を打ち破ったことで歴史的意義のあるプリキュアムーン。
それは新時代の女性像の肯定であり、異端視されかけたカワカミの力となります。
しかしトレセン学園入学後、キングヘイローの影響でエレガントさを求めてしまい空回り。
けれどもホントウのエレガントさは泥臭さの中にあることをキングの不屈さから学び取る。
エレガントとは単に気品や優雅さだけでなく、理想像を求め続ける在り方であったのだ!
フラグ構築後絶好調となるカワカミだが、天狗になったせいで縦ロールお嬢様に敗北。
落ち込むカワカミと共に初代プリキュアを鑑賞し一歩ずつ成長していく大切さに回帰する。

カワカミプリンセスのキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • プリキュアセーラームーンが新時代の女性像を切り拓いた
    • 幼少期のカワカミプリンセスは正義感の強いパワーあふれるお転婆娘。その暴力が問題視される中、カワカミが歪まずに成長できたのはプリキュアムーンのおかげでした。多様な価値観の肯定、様々な女性像の承認、それがプリキュアセーラームーンカワカミプリンセスに与えた心意気でした。
    • そんな理想を引っ提げてトレセン学園に入学して来たカワカミでしたが、また一人彼女に影響を与える人物が現れます。それがキングヘイローであり、カワカミはキングのエレガントさに憧れ、表面的な部分だけの真似っこに終始し空回りしてしまいます。上手くいかないカワカミに対し、トレーナーさんはキングヘイローをもう一度見に行こうと誘います。練習で見たキングの姿はどんなに泥だらけになりながらも不屈の精神を滾らせる気高さでした。
    • 本当のエレガントさとは何か。カワカミは哲学的問いに取り組むことになります。答えが出ずに挑んだ選抜レースでは、カワカミは足を滑らせ諦めかけてしまいます。そんなカワカミに届くのがトレーナーさんの声援。この声援に励まされたカワカミは理想像を追い求め続ける在り方そのものに答えを見出し、見事逆転勝利を決めたのでした。
    • 選抜レースで勝利し、トレーナーさんを王子様と見なすカワカミは絶好調!しかしそんなカワカミのイキリはあっけなく縦ロールお嬢様に打ち砕かれます。落ち込むカワカミに対してトレーナーさんは何ができる!?それは初代プリキュア劇場版の再上映を映画館で見せることでした。人生で大切なことはすべてプリキュアが教えてくれる!読書百遍ならぬプリキュア百遍。ガムシャラに頑張るだけでは勝てないことをプリキュアを見て知るのです。
    • リベンジレースとなるのは夏合宿。能天気に策も無く挑んでしまった前回とは異なり、今回は相手(縦ロール)を研究し対策を持ってレースに挑みます。そして見事雪辱を晴らした後、相手もプリキュアファンだったことを知り、盛り上がるのでした。プリキュアムーンも最初から強かったのではなく49話かけて成長していった。だからこそ自分たちも一歩ずつ進んでいくんだと絆パワーを深めたのでした。

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