成れ果て村創立伝説。イルミューイの子どもを食べて飢餓と病気を凌ぐ話。
第六層にまで辿り着いたガンジャ隊だが進めば原生生物、戻ればアビスの呪いで進退窮まる。
そのため現地に土着化する道を選ぶのだが、疫病と飢餓に苦しめられることとなる。
ガンジャ隊崩壊の危機に際して取られた手段は欲望の揺籃を使用する事。
幼体でないと使えないということでイルミューイが使用者に抜擢される。
イルミューイは原住民であったが子どもを産めない身体であったため追放された。
故に彼女の願いは子ども産むことであったが歪んだカタチで現実のものとなる。
イルミューイの子どもとは1日で死ぬ動物であり、この肉を食うことで疫病から回復した。
疫病・飢餓・奇形・カニバリズム
ヴエコが語る成れ果ての村創立説話
- 第六層への土着化
- イルミューイの願い~子どもを産むこと~
- 極限状況の中でヴエコはイルミューイとの絆を育んでいきます。イルミューイはヴエコを母として慕っていました。イルミューイは生誕当時は権力者である母が生んだたくさんの子供の中の唯一の女として優遇されてきました。しかし不妊だと分かった瞬間、イルミューイその存在すら認められなくなってしまったのです。この文脈からすればイルミューイの願いは子どもを産むことと推測できるでしょう。またイルミューイは第六層において小動物を可愛がっており、それこそ自分の子どもだと思っていたのかもしれません。
- 欲望の揺籃の使用
- そしてイルミューイも感染。そこにたまたま持ち帰られていた遺物「欲望の揺籃」がありました。干渉器たちによれば人間の感情は複雑すぎてこれを使えないため幼体に使わせるのが良いとのこと。ヴエコはイルミューイを助けたい一心でワズキャンから使用許可を得るのですが、ワズキャンには別の目論みが垣間見られました。イルミューイは欲望の揺籃により一命を取り留めるのですが、欲望の揺籃は歪んだカタチで願いを発動させます。なんとイルミューイは1日で死ぬ不具の奇形動物をひたすら産み続ける身体になってしまっていたのです。子どもが1日で死んでしまうことに悲しみを隠せないイルミューイ。