赤城山(大沼周辺)と伊香保温泉・榛名神社を聖地巡礼してきたのでメモしておく。
【目次】
概要(作品の内容について)
- シナリオ
- ヤマノススメ3期では百合カップルにおける嫉妬と独占欲が描かれており、活発で明るかったひなたが闇に飲まれていく。人見知りで内向的だったあおいが登山を通して自立し社交的になっていく姿を見て、ひなたは自分からあおいが離れて行ってしまう寂しさに駆られるのである。最終的にひなたの闇落ちは3期12話まで長々と引っ張られ、意地を張り続けて登山中に怪我をしてしまう。ここでようやくひなたは自分の嫉妬と独占欲を自覚することができ、あおいと和解するのである。
- 3期8話と9話の位置付け
- 3期8話と9話は折角群馬県が出て来るにも関わらず、ひなたとあおいのすれ違いを描く題材とされてしまう。ひなたは秋の赤城山に行く計画を立てるのだが、あおいは写真ガールほのかと伊香保温泉に行く約束をしていたのだ。あおいはひなたに合わせようとするのだが、嫉妬したひなたはほのかの意思の尊重を名目にして、あおいの申し出を断ってしまうのである。こうしてひなたはここなと二人で赤城山へ、あおいはほのかと二人で伊香保温泉へ、それぞれ行くことになる。
- あおいとひなたの喧嘩について
- 赤城山も伊香保温泉もその魅力が十二分に描かれるのだが、時折ひなたとあおいがそれぞれの事を想うシーンが挿入され、心から楽しめていないのがネック。ちなみに原作者しろ先生は二人の喧嘩に少なからず思う所があるらしく、原作でも喧嘩シーンはあるのだが、担当に言われたからやったとtwitterでコメントしている。
あおい・ほのかチーム。谷川岳登山(2期21~23話)の際に知り合った写真ガールほのかから伊香保に誘われ温泉観光へ。八高線を使って高崎駅に到着し、高崎駅構内のダルマの所で待ち合わせ。谷川岳編では乗換のホームが描かれただけだったので、外観及び構内も見られて嬉しい。あおいはほのかにオミヤゲのバームクーヘンを渡すもその表情は浮かない。その理由は兄が送迎役としてついてきてしまったからなのだが、グンマーは未開の地で公共交通機関が貧弱だからクルマの方が楽という兄の主張は正しい。グンマーがクルマ社会であることを示す良い事例。
有名な石段が登場。頂上には伊香保神社があるため、これを目指して365段の石段を登りながら温泉街を観光していく。雰囲気がとてもよく描かれており、流れ落ちる源泉や干支のプレート、和雑貨を扱う店が扱われる。リアルでは食べ物や射的・長弓などの遊興施設もあるよ!石段を登り切ったら伊香保神社へお参り。そして飲泉と露天風呂を目指してさらに奥へと進んで行く。飲泉は鉄分が含まれているので、飲むと本当に鉄の味がする。そしていよいよメインディッシュの露天風呂。当初、他人と同じお湯につかることを忌避していたあおいだが、ほのかが当然のように温泉に入るというので覚悟を決める。あおいがタオルが無いことを理由に断ろうとした時には、ほのかはあおいの分も温泉セットを持ってきていると先回り。このぐんまちゃんタオルは受付で購入することができる。かわいい。あおいはここなへのオミヤゲとしてここのタオルを購入した。
露天風呂はドアを開けたら即、温泉で脇にある脱衣所で脱ぐということにあおいは驚いていたが、割と共感できる。ヤマノススメやゆるキャン△を見なければ温泉とか入ろうという気にもならなかったよ。さらに伊香保温泉にはイニDのマンホールや温泉娘の自販機もある。ネットでよく話題になる赤城山の呼び方に関し、埼玉県民のあおいが「あかぎさん」と言うのに対して、ほのかが「あかぎやま」と言うシーンはここで見られる。
伊香保温泉からクルマで移動。榛名神社はパワースポットと言われているが割と荘厳な雰囲気が漂う。神社の前は門前町となっており坂の道路の両脇に土産屋や飲食店が軒を連ねている。作中ではほのかの兄が二人の参詣を待っている間焼きまんじゅうを美味しそうに食べるシーンが挿入されていた。榛名神社は坂の上の最初の門をくぐってから神社に辿り着くまで10~15分程度かかり、この道を歩くことで次第に神秘的な雰囲気が醸し出されていく。作中では神社であおいが富士登山を成功できるように祈願した。第4期のイメージ画像が富士山の頂上でのシーンなのでこの祈願は第4期で叶うことになりそう。
ひなた・ここなチーム。東飯能からだと高崎駅で両毛線に乗り換えているはずだが、イキナリ前橋駅に到着。バスを使うので北口のロータリーの外観が描かれる。前橋は市役所が豚の街として地域振興を推進しておりマスコットキャラクターはころとんである。だが作中で一面に描かれるのはぐんまちゃん。登山ぐんまちゃん・サツマイモぐんまちゃん・前橋まつりぐんまちゃんが登場する。前橋駅から赤城山までは直通バスが出ている。赤城山ビジターセンターにはヤマノススメのパネルもある。
地蔵岳に登るというひなたに対しここなちゃんが登るのは赤城山ではとツッコミ。すかさずかえでお姉さんによる赤城山についての解説コーナーが挿入されます。赤城山というのは黒檜山や駒ヶ岳などいくつかの峰の総称とのこと。二人が今回登るのは地蔵岳。作中では軍手をつけて掻き分けていく結構大変そうな様子が描写されますが、群馬県民は小学生の時に遠足で地蔵岳に登ります。頂上ではここなちゃんによるお茶会が開かれ、クッキーやスコーンで舌鼓を打ちます。
地蔵岳から下山した後は大沼にある赤城神社へ。大沼には土産屋などが立ち並び、ボートの貸出も行っている。大沼の周りでマラソンの練習をする人も多い。また群馬には赤城神社を冠する神社がたくさんあることでも有名。作中ではひなたとここなが神社でお揃いの登山お守りを購入。また突如テレビの取材が入り、ぐんまちゃんの着ぐるみが登場!ここなは谷川岳に登った際天神峠の天満宮でぐんまちゃんに会えるように祈願していたが、ついにそれが叶った瞬間であった。感動のシーン。