【感想】学園アイドルマスター「興味深い飲み物」(2024/10/08)を読んだ。

咲季のSSDをきっかけに交流が生まれた二人だが、何故かマウント合戦が始まる話。
いつものように朝練を終えSSDしていた咲季の前にヘロヘロ状態の広がやってくる。
咲季のSSDに興味を示し試飲した所、そのエキセントリックな味にやみつきになる。
広は咲季にレシピを聞くが、今度から咲季が広の分まで作ってくれると言うのだ。
こうして二人の関係が始まったが早速咲季は広に学年首席であるとマウントを取る。
だがすかさず広は自分が筆記満点であったことを告げ咲季を2位の人呼ばわりする。
咲季は発狂し総合順位では上であることを誇示するが広は筆記では自分が1位だと主張。
狂った咲季は広のマウントをなじるが、広は咲季との交流で自分が負けず嫌いだと知る。

普段接している人々とは異なる他者と接することで自分を再認識するということ

先のSSDを気に入る篠澤

これまでの広と咲季の絡みはサポカ「念入りにストレッチ」に収録されており、広が咲季のことを「2位の人」呼ばわりしたり「佑芽の妹」と小馬鹿にしたりして煽るような内容であった。本サポカの1話はSSDが中心となって咲季と広の良好な関係が築かれたと思われた。咲季が朝のトレーニングを終えると丁度そこへウォーキングでヘロヘロになった広がやってくる。広は咲季のSSDを飲むことになるのだが、えづいてオエッとしながらも、その異様な味にやみつきになっていった。普段、SSDは佑芽以外には不評なので、広にレシピを聞かれると紗希は嬉しくなってしまう。こうして咲季は広の分までSSDを作ってくれることになり、二人の関係性は深まった(かにみえた)のであった。
 

咲季を「2位の人」扱いする篠澤

だが咲季と広は何だか相性が合わないみたい。それは広もまた負けず嫌いだからであった。広は自分が負けず嫌いなのかと新たな気づきを得る。いつもの如く咲季は首席合格であるとマウントを取る。高校生にもなればコミュニケーションスキルが身についているであろうから多少ウザくてもすごいねと返して話題を終わらせるであろう。だが広はわざわざ自分は筆記満点とか言い出すのである。そして前作のサポカに引き続きまたもや咲季を「2位の人」呼ばわりするのだ。勝負狂の咲季はここで発狂し、自分は総合順位が1位であるとして広にマウントを取り屈服させようとする。だが広はあくまでも筆記は自分が1位であると主張してやまず咲季を立てたりはしないのである。狂った咲季は自分を棚に上げて広がマウントを取ってきていると指摘。彼女を負けず嫌いと称するのであった。これまで広は自分が負けず嫌いだと認識していなかったので新たな自分を知って満足気になる。

あくまでもマウントを取る篠澤
篠澤広、自分が負けず嫌いだと自己認識を改める
興味深い飲み物