2007-12-24から1日間の記事一覧

桜庭一樹『少女には向かない職業』(東京創元社) の感想

働かない父親、現実に疲れる母親、そして少女。 「アル中無職の義父」と「遺産相続を目論む従兄」を少女二人で殺した中学二年生の物語。 視点は一人称で「あたし」こと大西葵。語り手は大西葵の過去回想といった手法。『少女七竈』が多面的な視点で書かれて…

東京大学准教授がラノベ『狼と香辛料』を「商業」を扱う小説と高評価!!

アニメ化も決定したライトノベル『狼と香辛料』。 この作品は既に一年以上前に東京大学の佐藤俊樹准教授(比較社会学)が目をつけておりました。その書評は論座(2007.1)の「2006年 私が選んだこの3冊」で読むことができます。 佐藤俊樹―東京大学研究者紹介 佐…