武田泰淳全集 第2巻(筑摩書房)の感想

サイロのほとりにて

北海道における、都会人の気質と自然人の気質の狭とか
都会人は到底北海道の自然に馴染めないとか、もともとの北海道人は明治の近代化に敗れ去った江戸人(都会人)であるというアイロニー

非革命者

敗戦後中国の代書業シリーズ。
この代書業シリーズは、主人公の頽廃っぷりがとても好きだ。

黒旗

僧侶もの。隔離施設におけるふたりの異なる人物を対比させてる。
幼女お花ちゃんに革命歌を歌わせ至上の幸せを抱く男は、花ちゃんがブルジョワな日本舞踊を習っていることを知らないという事実。

闇に立つ女

遊女とそれを買う男の間に起きる悲喜交々。
男女の関係ってのは何時だって複雑なもんだ。

もの喰う女

お高くとまった弓子と、喫茶店で働く貧乏な房子。房子は食慾旺盛で、本能に従って生きる。様々なご馳走をしてあげていたが、気まぐれで見返りに乳房が吸いたいというと、わけもなく乳房を掻き出だした。無我夢中で吸いまくるが後で残ったのは重苦しさだけだった。





<雑記>
前期試験が終わりました。明日から夏休みですよ。
うきうきしていたところで、あんにゅいな出来事がおこる。
女の子たちが他人の陰口を叩いている現場に遭遇してしまったのだ。
こういうのは、聞いていてあんまり爽やかな気分じゃないわな。