かんなぎ 第6話「ナギたんのドキドキクレイジー」の感想・レビュー

今回は「つぐみが可哀想すぎる」というおはなし。
逆転するにはナギさま中古問題⇒仁ショックで傷心⇒聖母つぐみ降臨って流れしかないじゃないですか。
嗚呼、頑張れつぐみ、負けるなるぐみ。


幼馴染スキーとしては今回のつぐみは不憫すぎるな。好意を寄せてる男から買い物デートに誘われたのも束の間、結局は第三者の女の買い物に付き合わされただけというね。しかも、つぐみってナギさまと仁の関係を疑ってるのにそんなつぐみを当て付けのように利用するなんてね。下着選びにおいて胸のサイズでナギさまに優越感を持ちながらもそんな自分を嫌悪して葛藤するつぐみの心情はなんともはや。普通なら微笑ましく思うものも、今回のつぐみの不憫さの視点で見てしまうと泣けてくる。普段は限りなくCに近いBでふとましくなったときにだけCと煩悶するその乙女チックなつぐみに、中一成長期がたゆんたゆんで衝撃倍増。女性の服飾品って高いね!きちんと上下揃えるだけで十万は軽く吹っ飛ぶよ!ということでバイトをする展開に繋がる。



バイト編でもつぐみの不憫さはこの上ない。いじられ報われない不憫キャラが確立してしまっているのか?脚本の展開としては、仁がナギさまのエロゲキャラコスプレによって異性を感じてしまい盛って「可愛くて直視できない」とか思春期っぷりを表現する青春活劇でしたが、ここでもつぐみの不憫さの方に目に言ってしまうなぁ。つぐみもエロゲコスプレをしているにも関わらず、仁の目線はナギさまの方ばかり。これじゃあ何のために恥じらっていたかも分かったもんじゃない。ツンツンしちゃって仁の気を引こうとしても全然効いてない。恥らったのにスルーされて虚しくなり壁に頭をガンガン打ちつけちゃって、しかも、仁がナギさまに対して盛ってる台詞をその場で聞かされていたんじゃあショック倍増だろ?髪の毛プリン=アキバがのたまう「つぐみちゃんの前であんな」という台詞が全てを代弁していることよ。仁たちが帰ったあとのテーブル処理で物憂げな表情を見せるつぐみの切なさといったら。仁が使ったストローをちゅうちゅうするんですね…と気づいてもらえない思いを持て余してるだけの『ぽてまよ』的コメディならまだ笑ってられるけど、ホントにスルーされそうだよなこれ。