何を食べても美味しく感じない中年男性がプリキュアを菓子にして食べようとする話。
敵役となるのは紳士風の中年男性であり、彼は菓子を食べても満たされなかった。
その理由は彼が自分のことしか考えない自己本位的な人間だったからである。
彼は伝説の戦士プリキュアならきっと美味で自分を満たすだろうと思い策略を巡らす。
プリキュアたちはお菓子というのは皆で食べるから美味いという思想を唱えて大激突する。
プリキュア5は少女漫画的な作風であり、等身の高いイケメン男性とプリキュアの恋愛劇が描かれる


本作のシナリオを動かすのは何を食べても満たされない中年男性。彼はお菓子の国で王女にもてなしを受けるが、どの菓子にも満たされず美味しくないと感じてしまう。そんな彼は伝説の戦士であるプリキュアをお菓子化すれば、きっと満たされるだろうと思い、様々な策謀を巡らすのである。時あたかも夢原のぞみのお誕生日会の最中であり、皆が真心を作ったケーキが盗まれたことで、お菓子の国に導かれることになる。そこでイケメン男性A、Bから接待を受け、お菓子を堪能するのだが、彼らは否定的な発言ばかり行ったり、他者を思う心をなじったりする。そんなイケメンたちに対してプリキュアたちは臆することなく自分たちの考えを述べ、他者を思う気持ちの大切さや、皆で菓子を食べる喜びを語っていく。これらの思想が物語を貫いており、自己本位的であるが故に孤独に陥り満たされない思いを抱える中年男性に愛を説くのである。最終的に中年男性は夢原のぞみと戦う中で浄化され、皆で分かち合えば美味しく感じるのかと笑みを浮かべて成仏することになった。


さて本作は非情に少女漫画の恋愛劇をしている。プリキュア5はお供妖精がイケメン男性に変身するのだが、そんな彼との甘酸っぱいやりとりがフンダンに盛り込まれている。冒頭からイチャラブ。夢原のぞみは招待されたお誕生会に早く来すぎてうたた寝をしていたのだが、そんなのぞみの頬を突いて起こすなど、のっけからイチャイチャパラダイスとなる。この時、童話の眠り姫が引用され、お姫様の眠りを覚ますのは王子様のキスという伏線が貼られるのだが、映画作中ではこれの逆をすることになる。途中でこのマスコット-イケメン男性ver.は洗脳されてしまい、夢原のぞみに襲い掛かってくる。彼は圧倒的な力を持ち、のぞみを攻撃してくるのだが、のぞみは彼に呼びかけを行い理性を徐々に呼び戻していくと共に、最後は熱い接吻を交わして洗脳を解くのである。プリキュア5は全体的に敵も含めてイケメン男性だらけであり、さらに彼らとプリキュアをくっつけてカップリング描写を見せようとするシーンがたくさん出て来る。





