CLANNAD AFTER STORY 第20話「汐風の戯れ」の感想・レビュー

今回のCLANNADは朋也と汐の父子家庭生活編。
しかし汐と一緒の穏やかな暮らしは、1話しか持たなかった・・・
死亡フラグCLANNAD AFTER STORYを脚本さんがどう終結させるかに注目がいきます。


親たちへの報いも一段落し、いよいよ本格的に父子家庭生活のスタート。朋也が腐ってた長い間も周囲の時間は進んでいて、ほんのちょっとした瞬間それが現れる。あっきーと早苗さんの立ち絵が変わらないだけあって、ボタンの成長したイノシシ姿がそれを象徴していた!!幼稚園にイノシシがいることに誰も何も思わんのか!?しかも呼び名「なべ〜」って。そしてボタンがいれば当然、飼い主の杏もいるだろってことで、5年ぶりのご対面。朋也ファミリー'sたちは、朋也がいなくてもちょくちょく会ってた様子。某同人では未だに朋也のことを忘れることができなくてF&Cよろしく思慕の念を募らせてる杏ちん。朋也は第三者に渚のことを話せるまでに回復した模様。朋也と杏の関係を朋也自身に語らせるように仕向けていた早苗さん根回ししまくり。しかし、渚の幻影は未だに朋也の脳裏にちらつくことがあった。団子大家族を子守唄に過去回想をしちゃって涙で枕を濡らしてしまう朋也であった。



朋也にとって過去の人物たちと会うことは、すべて渚に通じてしまう。風子が遊びに来たときもまた然り。初期の頃の風子のテキストのノリはそのままで、相変わらずぶっ飛んだ突っ込み満載なドタバタ会話をしながらも、話のテーマはどうしても渚になっちゃうの。絶対穿いてはいけないタイツで岡崎最高とかいいながら七並べをしつつ「もしも」の世界を想起する。仮定法過去反実仮想ましかばまし。その世界には渚が生きており、親子三人で七並べをしたり、写真には親子三人で写ってたりと幸せを幻視しすぎてこれまら涙がでちゃう。そんな朋也を見て風子は力になると言ってくれます。時間は緩慢に、けど着実に進み、新しい病院とかの伏線も張りつつ運動会の季節へ。ここでまたアッキーVS朋也でリレーアンカー対決まで操作できちゃう早苗さん、ホント影響力ありすぎです。きっと朋也が父兄の間で馴染めるように配慮してるんでしょうなぁ。娘のために頑張る父親像を見せ付けながらも、シナリオは残酷、汐が発熱しちゃった!!すごく死亡フラグです。渚依存から脱し、父親としての役割を得ることで幸せを掴んだ朋也、しかしその状態は「汐の父」ということに縋っていただけ。汐が死んだら朋也はまたもや精神崩壊さ。脚本の流れ的には光の玉の可能性として汐復活ハッピーエンドが自然だけど、渚の出産タイムまで逆行し家族3人幸せ生活を見たいもんだ。