スズノネセブン!FD 代官山桃子シナリオの感想・レビュー

スズノネセブンファンディスクの代官山桃子シナリオは、時間退行がテーマ。
今は奇人変人図書館長な桃子だが、学生時代は乙女でお淑やかなご令嬢。
いつもとは違う桃子の様子にゆっきーはきゅんきゅんしていく。

代官山桃子のキャラクター表現とフラグ生成過程


代官山桃子は自由人。神出鬼没でいつもふらふら、奇抜な行為を繰り返す。密かにゆっきーを狙っていた桃子は、学園の教職員に就職したゆっきーの配属部署を図書館にするため大奮闘した(と桃子自身は思ってた)。しかし、どうしてゆっきーが図書館を選んだかを知って桃子が愕然とする。ゆっきーは、文献や一次史料を読み漁るために図書館を選び、3年契約が切れた後には栄転を狙っていると吐いてしまう。ゆっきを手元に置いておきたい桃子は拗ねてしまい手のつけようがない。困った桃子さんだぜ、とゆっきーは思いしが、かつて学生時代は桃子さんは深層の令嬢だったとか。不機嫌桃子さんを尻目に文献整理に精を出そうとするゆっきーだが、そこへ桃子さんの妹のすみれが登場。すみれの手違いにより集団催眠が起きてしまい、ゆっきーと要センセを除いて桃子・すみれ・静穂は時間退行を起こしてしまう。退行は人それぞれで自分が一番思いいれのある時代、つまりは未練やコンプレックスを抱えていた時代に戻るのだとか。すみれはダディがまだ生きていた頃、桃子は自分が猫を被らざるを得なかった学生時代に戻ってしまう。要センセが、時間退行の催眠を解くまで、擬似的家族生活が始まった。



すみれは、ゆっきのことをダディと認識してしまっており、甘えてくるのですっかりパパモード。桃子は学園生になる前にダディを亡くしているので、ゆっきーのことを父親とは認識せず、誰やねんということになる。けれども、ゆっきーと文献整理をしたり、夕食を作ったりするうちに、ゆっきの人格に惚れこんで行く。ゆっきーも普段とは違う桃子さんの姿に、惹かれていく。しかしゆっきは悩む。だってこの桃子さんを愛することは、前の桃子さんを否定することであり、そんなんでいいの?と。しかし、接するうちに、退行お淑やか桃子さんも、奇人変人桃子さんも根底では繋がっており、両者が揃って桃子さんだと気づく。また、頭の回転の速い桃子さんは、今の生活が擬似生活な一時的なものであり、ゆっきとはお別れする運命にあるのだと見抜く。それでも、一瞬でもゆっきーを好きになったという自分は変わらないと桃子さんは自分の処女をゆっきーに捧げることを求めるのだった。そして時間退行解除。ゆっきーに残ったのは一抹の寂しさ。ところがご都合主義展開が発動し、桃子の記憶は引き継がれていた。どういうこと?もともと時間退行催眠は代官山姉妹が仕組んだことであり、退行時にはきちんと退行し、退行した記憶は維持したまま戻れるとのことであった。全ては仕組まれてたのでした。それでも、桃子の魅力を知ったゆっきーは、今の桃子さんも含めて大好きですとハッピーエンド。