airy[F]airyの感想・レビュー

airy[F]airyをフルコンプしました。
地雷・・・とまではいきませんが、消化不良的な側面は否めません。
ファンタジーちっくな世界観と「曜日を守るカードバトル」という設定を活かしきれないまま終了。
展開もきちんと収束せず投げっぱなしな面も垣間見れます。
コレットシナリオの感想はこちら

ヘレン・フォルトシナリオの感想・レビュー


ヘレンシナリオは、ヘレンが妖精になるか人間になるかを選ぶおはなし。ヘレンは天然ほわほわ娘でどこか抜けてる能天気。ある日、裸ん坊で湖に倒れているところを主人公のエルモに保護される。エルモは純粋無垢なヘレンを気にかけるようになり、勉強を見てあげたり、一緒に料理をしてあげたりする。ヘレンはヘレンでエルモが病気の時に看病してあげたりなんだりといい感じに仲になっていく。このシナリオでもせっかくの祭りイベントでもイマイチ盛り上がりに欠ける。何のためのカッポォーの儀式なのでしょうか?ここまでシナリオに絡まないともういっそ清々しいね。そしてフラグは「ヘレンが帰郷するかもしれないという離別の寂しさ」により生成され、恋仲になる。で、ヘレンシナリオでは世界観設定の一つであるカードバトルが少しだけ物語の進展に関係があります。火曜日を守るエルモのカードバトルのパートナーはへレンで、尚且つ人間と妖精のハーフであることが判明する。そして唐突に人間になるか妖精になるかを選択しなければならないことが告げられ、二人は苦悩することに。エルモはヘレンが人間形態から変容してしまうことを危惧し、人間のままで側にいてくれと頼むが現実は儘ならない。結局、ヘレンは妖精となりエルモの側にいたいと願うのでした。エルモは、自分にとってヘレンはへレンであり、人間であろうが妖精であろうが側にいてくれれば良いと受け入れる。どんな困難があってもヘレンのためなら頑張るよと、ヘレンの父親に挨拶するために旅立ちハッピーエンド。

モニカ・ラングシナリオの感想・レビュー


モニカは強がりで意地っ張りで素直になれない旅芸人の女の子。背の小さいのを気にして背高帽子を被ってる。ナチュラルフラグハンターの主人公くんとの会話ではいつも本心を引き出されちゃって最後は感情が高まっちゃう。そんなモニカルートは、物語の世界観と舞台設定が生かされているシナリオといえる。伏線投げっぱなしだけどね。おはなしとしては、主人公くんが、旅芸人として流浪の身を送る女の子の漂白を癒す寄る辺となることがテーマ。好きだから一緒に居て欲しいんだ!!内容は大体以下のような感じ。モニカは実は妖精なのだが、元の世界に戻れなくなってしまった。人間界への渡航の際の不適際により友達はサルとロバになってしまった。モニカの目的は二人?を元に戻すため妖精界に帰ること。主人公のエルモがカードバトルの勝敗により異世界への扉を調節しているのをモニカは嗅ぎ付け接触するようになっていく。そうしてエルモは、モニカを追い回すチンピラから匿うために家に置いてあげたり、そのチンピラを撃退したり、発作の看病をしたりと仲を深めていく。祭りイベントでダンスを踊っちゃうシーンは初めてちゃんと祭りに存在意義があったんじゃないか?心を許すようになるにつれ、カードバトルにモニカが新しいパートナーとして参戦するようになる。モニカの腕は中々のもので、主人公の養父をも倒したほどであった。だが、何度目かのバトルで大敗を期しそうになると、モニカは異世界への扉が開けば自分たち帰れるんじゃない?ということに気づく。妖精界に帰らなくとも旅芸人であるモニカはいつかは去らなければならない余所者。モニカを縛りたくないと苦悩するエルモだが、自分の本心はモニカと一緒に居たいことを知る。エルモに惹かれていたけど、自分では言い出せなかったモニカはずっと求めていたの。エルモはモニカの寄る辺となってハッピーエンド。ちょっと待て!!サル化した友達を元に戻すんじゃなかったのかと誰しも思う気がする。

サラ・デュランシナリオの感想・レビュー


サラルートは身分違いのすれ違いのおはなし。前半は「封建領主から冷遇されてきた主人公くんが和解を求められる」という内容で、後半は「ヒロインのサラが水曜日を守る戦いでカードバトルに参戦する」というもの。後半はほんとにあっさり終わる。サラと主人公くんは微妙な関係。その原因は封建領主であるママンから親交を疎ましく思われていたことにあった。サラは領主の跡継ぎとして厳格に育てられてきたため、傀儡であることに諦念を受け容れている引っ込み思案な女の子。主人公くんと仲良くしたいと思いつつも、それも叶わず、いつしかその侭ならない思いは思慕へと変わっていった。どうして主人公くんは冷遇されるのか知らん?忌み子で捨てられていた主人公くんを拾って保護し養父を探してやったことは厚遇と考えてもいいのにどうしてその後は変わってしまったの?それはママンの内なる過去にあった。ママンこそが身分違いの恋に苦しみやっとのことで婚姻を認められたのも束の間、惚れた相手は「曜日の守護者」でイキナリ消えてしまったの。当主としての重圧と焦燥、それに主人公くんの養父も曜日の守護者であったこともあり、そんな子とサラを交際させたくないわ!!というわけさ。けれども月日は流れ、ママンは自分のしたことの過ちに気づいて主人公に和解を申し出関係修復、サラがそんなにも望むのならと関係を許すのでした。しかしフラグ成立も束の間、サラ自身が水曜の守護者に選ばれてしまう。カードバトルそのものが始めてのサラだったが、周囲の仲間に励まされ、見事大勝利。想いを交わしてハッピーエンド。