サキガケ⇒ジェネレーション「雪之宮杏音シナリオ」の感想・レビュー

厳しい鍛錬が辛くて逃げたヒロインがゲームフィケ−ションで能力開発されるはなし。
因習に縛られている古い家系を新たな概念で打ち砕け!
覚醒したヒロインにより民俗学的伝承が解き明かされます。
最後は家系の祖先の未練を解放してハッピーエンドへと至ります。

雪之宮杏音のキャラクター表現とフラグ生成過程


  • 学習意欲の低い生徒にゲームフィケ−ションを試みるはなし
    • 雪之宮杏音は明るく元気なアホっこノリノリ系?ヒロイン。実は埼玉出身なのに垢抜けガールを演出するため東京出身と嘘をつき、優等生を気取っては自爆する残念少女。そんな杏音は根っからのゲーマーで体感式3DアクションRPGをやろうぜと主人公くんたちゲーマーたちを仲間に引きずり込んで行きます。そのゲームとはずばり魔法制御能力を育成するためのゲーミフィケーションを目的とする装置だったのです。そうとは知らず熱中していく主人公くんたち一派は、ゲームを通して深い友情で結ばれていくのでした。そんな折り、隠された秘密杏音の秘密が発覚します。杏音はリアル魔法使いであり、地元に根付く土着の姫巫女の子孫だったのです。導かれしものである杏音はゲームをしながら能力を覚醒させ、地元の伝承を解き明かす役割を背負っていたのです。



  • 伝奇系ストーリー
    • その伝承とはかつての祖先の繁栄と滅亡を辿るもの。杏音の所属する雪之宮家は初土(うぶつち)家の分家であり、本家はその異能を用いて村人から収奪し大いに栄華を誇ったといいます。しかしながら姫巫女が恋に落ちた若武者が父親に認められなかったのでさぁ大変。良いように父親に使われた若武者は結果として姫巫女と結ばれること能わず。絶望した姫巫女は力を暴走させ驕り高ぶる一族を滅ぼした!というのが趣旨。この姫巫女の怨念を受け入れた杏音は、これまたゲームで解決を試みる。姫巫女の暴走を自分たちの仲間ならきっととめられると自分の身体に憑依合体!主人公くんVS杏音姫巫女モードで対決が繰り広げられます。こうして見事鎮圧に成功した主人公くん一派は姫巫女の怨念を解放し、ハッピーエンドを迎えるのでした。