雑録

十六夜のフォルトゥーナ「冬月小菜シナリオ」の感想・レビュー

伝統に固執する旧家の霊媒師一族の束縛を嫌って逃げ出した主人公が死者と結ばれるはなし。
死霊と協力しながら怪異を解決してたら、好感度上がってそれが逆に死霊の未練となっていた。
シャーマン能力で死霊と逢瀬を重ねるが、それにより未練が解消され成仏されかける。
故に霊体を御神体に封じ込め成仏を防ぎ、流浪の旅を続けるよエンドになる。
ちなみに結構シナリオは冗長であり、主人公くんのニートっぷりが目立つ。

概要


  • 憑依合体!冬月小菜!!
    • 冬月小菜は通り魔事件で殺害された高校生。しかし主人公くんは霊視で見た死霊の小菜を、生存する人間と勘違いしてしまいます。それ故、小菜を探す双子の妹;冬月時雨に小菜と会ったと述べてしまうのです。しかし小菜の遺体発見後、死亡推定時刻により、主人公くんが述べた時間にはもう既に小菜は死んでいたことが判明するのです。激怒する時雨ちん。こうして主人公くんはようやく小菜が霊体であったことに思い至るのですが、時既に遅く、時雨は主人公くんに憎悪の念を抱き罵倒するのです。そして殆ど食事もせずに家に閉じこもることに。小菜は時雨の身を案じ、自分の存在を認知してくれる主人公くんを頼ってきます。ここで主人公くんが取った方法が憑依合体。小菜の霊体を自分に憑依させることで、死者と生者の橋渡しをするのです。こうして小菜と再会できた時雨は、これを契機に徐々に立ち直っていきます。



  • 死霊と協力して怪異を解決
    • 小菜ルートではピアノの発表会の直前に事故死した幼女の霊を成仏させることになります。ここで描かれるのは母と子の確執。幼女は母親から厳しいレッスンを受けており、ピアノ漬けの毎日を送っていました。いつしかそれは自発的なものから強制的にやらされるものに変わっていき、幼女はピアノに対する複雑な感情を抱くようになるのです。そのツライ想いを昇華させる場とされていたのがピアノの発表会。ツラく苦しい中で特訓してきたことが報われる機会となり、母親に自分が出来ることを示すことにも繋がるはずだったのです。しかしその前に幼女は死亡し死霊となりました。幼女の死霊も母親も生前の事で後悔ばかりが残ります。ここで一肌脱ぐのが主人公くんたちであり、ピアノの発表会を再現することになりました。主人公くんは苦労しながらも幼女を憑依してピアノを弾きます。この演奏により母親は幼女の努力を認める結果となり、幼女の未練も満たされ成仏していくのでした。



  • 姉妹対決
    • 小菜のイモウトである時雨(テンプレツンデレ)は主人公くんのことを一度は憎悪したものの、身を挺して自分のために行動してくれたのできゅんきゅんきちゃいます(チョロイン)。時雨は小菜を介してしか友達がおらず、小菜死後はぼっち気質を遺憾なく発揮し学校も登校拒否気味でした。これを救ってくれたのが主人公くんであり、毎日送り迎えまでして貰って好感度マックス。これにより時雨は主人公くんに想いを告げるのですが、小菜に惹かれる主人公くんはこれを断ってしまいます。危機感を抱いた時雨は主人公くんメンバーズ(シスターのルシアと霊媒師の乙女)の前で主人公くんが死霊に惹かれていることを暴露。主人公くんは死者のために想いを告げずに心にしまっておこうとしたのですが、小菜本人にもバラされてしまってさぁたいへんな展開に。それでもお互いが両思いであったことが判明したためフラグは成立。好きあえども死者と生者は触れ合うことは出来ず、接吻を交わそうとしてすり抜けてしまう悲しさよ。



  • 冬月小菜in小菜ちゃん人形→オーバーソウル冬月小菜!
    • 主人公くんと小菜が結ばれるにはどうすればいいでしょうか?ここで一度目は主人公くんが半分幽体離脱することで触れ合えるようになります。しかし契りを交わすと小菜の大きな未練は満たされ成仏しかけてしまうのです。主人公くんも小菜ももっともっとその先を求めてしまうというわけです。こうして二度目に取られた方法は、御神体を媒介にして小菜の霊魂を宿らせること。媒介となるのは死者をこの世にとどめておくことが出来るシンボル的なアイテムが必要とのことで、小菜のイモウト時雨が作った小菜ちゃん人形を用意します。『シャーマンキング』で例えるなら、憑依合体!冬月小菜in小菜ちゃん人形→オーバーソウル冬月小菜!!!という展開です。主人公くんが死んだ後は、強制的に除霊されても構わないという強い意志を見せ、周囲を納得させます。こうして現世に留まることの出来た小菜は主人公くんと流浪の旅に出かけるのでした。