和香様の座する世界 体験版1.00の感想・レビュー

日本神話をモチーフにした神様ヒロインと一緒に怨霊退治するゲー。
天孫降臨の国譲りの際に天津神に逆らって封印された国津神という設定。
体験版は復活させた和香様と一緒に封印された和香様の妹探しがメインとなる。
妹も復活させた後にトートツに幕切れとなり物語の明確な目的などは提示されず。
ただ冒頭シーンから二人で怨霊退治をすることになるのだと推測できる。
煩雑な選択肢と些末なテキストと脈絡のない展開が結構しんどいかもしれない。

体験版概要~天孫降臨の際に封じられし国津神と日本神話・伝承タイム~

f:id:h30shimotsuki14:20181214153945j:plain

  • 復活させた国津神と共に妖怪バトル! だがバトル描写は陳腐でお使いRPG感が強い。
    • 主人公くんは唯一の身寄りであった祖父を亡くしアパートを退去させられます。祖父は神社の管理人だったらしく、社務所を受け継ぎ、学校をやめてフリーター暮らしが始まることに。その際、封印されていた神を復活させ、行動を共にすることになります。メインヒロインの神様に主人公くんは「和香」という漢字をあててあげます。(なんで姉には漢字なかったのに神のイモウトには最初から漢字ついてたんでしょーね。私の読み過ごしか!?)
    • 最初は主人公くんを食らおうとしていた和香様でしたが、主人公くんは餌付けに成功し、保存食扱いとなって一命をとりとめます。物語の当面の目標は和香様のイモウトである琉々葉様探し。眼球に見鬼能力を付与され夢見によって悪霊退散・魑魅魍魎☆妖怪変化とのバトルをこなしていきます。この夢見・妖怪探し・バトルの流れがお使いRPGであり、何ら意味のないテキストを読まされ、しかも大抵深い掘り下げもなく一瞬で終わるので面白みも何もなくただクリックをするだけのマシーンと化してしまいます。もう少しこれ何とかならなかったものかと・・・。



f:id:h30shimotsuki14:20181214153942j:plain

  • イモウトの封印解除 天津神との戦い
    • で、ようやくイモウトの琉々葉の封印解除。この琉々葉探しの過程で色々と物語の設定と舞台背景が語られます。和香様が封ぜられた時間軸はどうやら天孫降臨の時期のようです。天津神タケミカヅチによって葦原の中つ国を平定するところあたりか?この時、天津神に国譲りをしたくないと、反旗を翻したのが和香様と琉々葉だったようです。そのため、天津神により二人は封印されてしまったのでした。伏線としては、なぜ葦原の中つ国を制覇した天津神が地上におらず人間が栄えているのかとしきりに和香様が疑問を呈するところ。いや、ニニギの曽孫のカムヤマトイワレビコ神武天皇天皇家じゃん、現世に天津神の子孫いるじゃん、ついこの間(1946年1月1日の人間宣言)まで天皇は神だったじゃん!!菊タブーか!?とプレイヤーは総ツッコミをいれたことでしょう。



f:id:h30shimotsuki14:20181214153939j:plain

  • 物語の目的は提示されず・・・
    • 体験版では琉々葉が仲間に加わった後、唐突に幕を閉じることになります。一応、スタート時の冒頭で主人公くんと和香様が悪霊退治をやっているので、妖怪バトルゲーになるのか?と思わせるような設定になっています。しかし体験版の段階では、控えめに言って妖怪バトルが陳腐なので、このノリがいつまでも続くようだったら出来が危ぶまれそうですね。やはり神話パートでどれだけ深められるかがキモとなるでしょう。



f:id:h30shimotsuki14:20181214153935j:plain