極東蘇聯史009 「日蘇戦争 樺太編(1)北緯50度の戦い、恵須取市街戦」

今回は国境(北緯50度線)での戦いと恵須取市街戦をやります!

(1)日ソ戦争の開始

(1)-1 日本領樺太の状況
  • 科研費があって共同研究を進めている 
    • 最近は樺太研究する人が増えてきている そうするとかならず1945年のはなしになる
  • 基本的な樺太におけるストーリーは語れる
  • 日本領樺太は開発が進む → ステファン
  • 西海岸→鉄道がない地域に住民が住んでいた
    • 終戦時で大体40万人 樺太先住民もいる 
    • 朝鮮人が炭鉱労働者として増えている ただ北海道に比べると少ない1万行かない数千人の規模
  • 内地化の意味 沖縄は日本本土に含む 沖縄の戦争は日本の本土の戦争 
    • 樺太の場合は外地だったので、本土とはみなされないことが多い 43年に内地化したが樺太県は置かれていない
    • 樺太庁(中央政府)は引き続き 総合行政、特別会計を継続を行う 東京の予算とは別 日本政府に属してはいない
  • 実質的に鉄道と逓信中央政府に譲っただけ 内地化したけれども実質は変わっていない
  • 軍事面 戦争の概要
    • 防衛 ソ連と国境を接しているので相当な配置をしていたかと思いきや・・・アッサリしている
  • 【史料3】ジョン・J・ステファン『サハリン-日・中・ソ抗争の歴史』原書房、1973年
  • 北部方面軍=第5方面軍 
    • 札幌月寒の聯隊敷地内に置かれる 1940年代以降 北海道千島樺太全域を管轄
    • 旭川が軍都第七師団があったが、北部軍を置いた時に逆転する。
    • 札幌の都市が肥大化していったから 
    • 札幌が豊原への88師団に命令をする
  • 第88師団(上敷香→豊原)
  • 第百二十五師団連隊(古屯)

 

(1)-2.国境付近の戦闘
  • 8/9 半田→古屯
    • 日本軍はどうしたかというと、日本軍は連隊司令部を八方山の山中(洞窟)に移し、抗戦
    • 師団⇔連隊の通信途絶 戦争が終われないはずなのに戦争が終わった 通信途絶したから
    • 三号無線機を持っていかなかった 豊原と八方山の通信が途絶している
  • 【史料6】上村分隊 ソ連軍戦車32両を擱座させる
(1)-3 停戦
  • 8/15夕方 終戦をラジオニュースで知る 14日、15日で無条件降伏したことを知っている
    • しかし連隊長たちが協議した結果、戦争を継続することとなった
  • 8/16,17は戦闘継続  
    • フツーに戦争をしている
  • 【重要】豊原の師団と通信途絶中に停戦の命令が届いたよ問題 
    • 8/17のAM3:00 師団からの命令(8/16発) 「戦闘停止、但し自衛戦闘は認める」 
      • ソ連軍は引き続き攻めてくるので戦争は続いた ソ連軍が戦闘をやめないから日本軍も戦う ※通信手段が分かっていない
    • 8/18のAM0:30伝令 8/15に出発した伝令 内容は同上
      • この伝令により停戦が動き出す
      • 小笠原少佐とソ連将校が停戦合意
  • 武装解除」 国境の戦いでスムーズな  ホントは武装解除してはいけないのになぜ!?・・・
    • ★教授の推測:現地軍の判断で武装解除受け入れやっちゃった!
      • 『戦闘詳報』 2回目の命令でないと武装解除できない まずいと考えて2回来たことにした。

(2)市民を巻き込んだ戦闘

(2)-1 恵須取
  • 樺太最大の町(炭鉱)
    • 義勇戦闘隊(全国一律の制度)を結成 本土決戦をやる組織
    • 8月15日に義勇戦闘隊を解散するところでソ連軍がきちゃう
    • 義勇戦闘隊が戦ったのは樺太のみ 
  • 恵須取市街戦では義勇戦闘隊が中心 恵須取市街戦を戦う(義勇戦闘隊)
    • 正規軍、警察は上恵須取へ
  • 金子さんが生き残った人々に片っ端からインタビューしている 
  • 民間人たちが戦争をしている 
(2)-2.停戦
  • 民間人の停戦交渉は失敗
  • 正規軍は恵須取から内路へ移動し、途中で武装解除
  • 民間人と正規軍の動きはバラバラ 交戦も停戦交渉もしない
  • まとめ
    • 今回は国境付近と恵須取市街戦での日ソ戦の二つを扱いました!