ココロネ=ペンデュラム! web体験版の感想・レビュー

「他人の思考を読み取ってしまう」異能保持者の主人公くんが自分のコンプレックスと向き合う話。
学園異能バトルモノ。原画ゲー。
メインヒロインと共に「学園お手伝い部的な活動」に従事することになる。
体験版は学園七不思議の検証をする途中までプレイできるが、正直微妙。
原画ゲーなのだが、カミカゼやサキガケと似たり寄ったりの顔だったりする・・・
あとハンドボールの助っ人に行ってなんでバスケしてるんですかね?

雑感

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  • いつもの学園異能バトルと学園お手伝い部
    • Clochetteが製造する原画ゲーで御敷仁さんが担当してきた作品がスズノネ・カミカゼ・サキガケの3作品。そして今回のココロネで4作品目。どの作品も学園異能バトルをテーマとしていますがキャラゲー風味が強いです。原画についてなのですが、特にカミカゼからキャラの顔がほぼ同じ造形になっており、サキガケからは立ち絵の奇乳っぷりも顕著になっています。学園異能バトルに関しては、あんまり期待してはいけない感じであり、寧ろキャラとの掛け合いを楽しむ方が主眼となっています。そのため原画師が好きな方かキャラに愛着が湧いた方は楽しめるかと思います。異能を使いながらお悩み相談部というか学園お手伝い部的なことをやっていくノリです。


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  • シナリオについて
    • シナリオでは、異能を持つが故のコンプレックスがテーマになっています。主人公くんは他人の思考を無意識に読み取ってしまうため、人間関係が崩壊してしまい、ノイズに悩まされ頭痛に苦しんでいます。また異能を獲得する際に2年間昏睡状態にあったため、イモウトの方が先輩になっていて2留しているのです。主人公くんは自分の異能を何とかするために、異能学園に入学することになり、そこで異能仲間と共に、自らの異能を見つめ直していくことになります。・・・攻略ヒロインたちも異能を獲得した背景には様々なコンプレックスがあった模様。紫髪のくっころは武道の家系に負い目がありそうですし、黒髪タレ目は母親への敬慕が伏線として張られています。此の辺を取上げてキャラの掘り下げを行えば面白そうなのですが、そんな展開には全くならなそうでした・・・体験版で「異能と向き合う」ために用意されたイベントは、キャラゲーではもう既に手垢のついたパターンである「お悩み相談部的なアレ」。主人公くんは仲間たちと共に学園七不思議の検証に挑むことになります。この辺が中だるみしがちであり、読んでて辛いものがありました。


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  • ハンドボール」なのか「バスケットボール」なのか
    • 一応、人物像の掘り下げイベントとして、「主人公くんがヒロインと異能に関するコンプレックスの苦悩を分かち合う」シーンが用意されています。しかし、このイベント、本来ならウリになるはずなのでしょうが、テキストの誤植のため魅力が半減してしまっています。ヒロインに対して主人公くんが語るのはバスケ部でのトラウマ。主人公くんはかつてバスケ部のポイントガードだったのですが、異能の発症によって仲間たちは離れていき、チームスポーツができなくなってしまったのだとヒロインに語ります。本来ならば異能の反動で苦しむ仲間同士で絆が深まるイベントなのでしょうが・・・。あっれー最初バスケじゃなくてハンドボールって書かれてたよ☆ハンドボールってどうなっちゃたの?とツッコミどころ満載でイマイチ集中できませんでした。
    • 作中では最初、主人公くんの男友達が「ハンドボール」の助っ人に行くと記されており、主人公くんもその試合に参謀として加わるのですが・・・実際にやっているのは「バスケットボール」なのでした。最初「ハンドボール」にポイントガードというポジションがあるのかと思ってしまった。


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