スタディ§ステディ 体験版の感想・レビュー

キャラゲー。雪国で地元ガールたちと仲良くなる話。目的とかは無い。
最近のままれ作品はヒロインの名字が地域名で今回は静岡県だが、舞台は雪国。
獣医志望同級生、クール弓道先輩、家庭科後輩、元気系酒屋コンビニ店員を攻略せよ。
しかし、一番かわいいのはスマホのAI「クーグル」さんだったり。
体験版はこのスマホAIが主人公くんへの恋心を発露する所で幕を閉じる。
今回はままれ恒例の?体験版後の座談会の代わりに「告白シーン抜粋」がある。
原画は木場先生とEmilyでかなり違和感があります。目ぇでかすぎやねん。

雪国で地元ガールたちとフラグを構築せよ!!

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  • 地域資源が魅力的!雪国におけるヒロインとの交流が楽しい
    • 雪国をウリにしたノベルゲーはいくつかありKanonゆきうた・SNOW・ゆきこいめるとやアマカノが有名ですが、本作も雪国ゲーであり冬の魅力が満載です。主人公くんは父子家庭で別の地域で育ったのですが、父方の祖母が亡くなったことを契機に土地と建物を継ぐため田舎へとIターンしてきます。お供には父親が開発したスマホAIクーグルちゃんがいて、このクーグルちゃんとのやり取りが本作の一種の魅力ポイントになっています。この日常パートが落ち着いていて結構好きなのですが、学校パートになるとライター吉川芳佳先生の御家芸である「やたらとテンションの高いサブキャラ達が、謎の主人公くん持ち上げをする現象」が発動し雰囲気の落差が激しいかもしれません。最近はテンポよく読めるノリの良いテキストが求められていますしね。
    • シナリオに関しては、とりたてて明確な目的は無く、ヒロインとの交流がメインです。昔懐かしいマップ選択画面でヒロインを選んで会いに行きフラグを構築するという典型的スタイルです。攻略対象は、獣医志望の同級生、地元の酒屋コンビニの店員、おとなしい系の家庭科スキルMAX後輩、所作がBBAなクール系弓道先輩の4名となっております。彼女等と仲良くなって地元ならではの雪国イベントを楽しみましょう!主人公くんが女の子と仲良くなっていくのを見て、嫉妬を隠せないのがスマホAIのクーグルちゃん。当初クーグルちゃんは恋愛に興味のない枯れた主人公くんが異性に興味を持つように手助けをしてきましたが、いざ主人公くんがヒロインと関係を結ぶとモヤモヤしてしまうのですね。そんなクーグルちゃんは自分の恋心を自覚して異変を感じ、主人公くんに内密で、父親に修理を頼むことになります。一体スマホAIの恋心はどうなってしまうのか!?というノリで体験版は幕を閉じます。今のところクーグルさんが一番かわいいですね。

各ヒロインのキャラクター表現と印象に残ったコミュイベント

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  • 来宮なのか
    • クラスメイトの学級委員。家業の動物病院を継ぐため獣医を目指して塾通いをしています。来宮さんが塾で小テストの日に教室掃除のワックスがけを代わってあげたことからフラグ構築が始まり、スターウォーズ談義などを通して好感度蓄積をしていきます。しかし成績を気にして塾通いをしている割には、授業には真剣に取り組んでおらず、お手紙回しをしたり雑談をしたりと授業妨害は多めです。受験科目に関係ないなら、流すのも分かりますが・・・。前に隣だった人は真面目で授業妨害を許してくれなかったとか言ってますが、そりゃ当然だよ来宮さん・・・。あと主人公くんが他のヒロインと会話をしていると露骨にインターセプトしてくる場面があり、この表現が意図したものかどうかでキャラの掘り下げ等が変わってきそうです。


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  • 舞阪茉衣
    • 大人しい系の後輩。主人公くんとはスーパーのお買い得品の大根のラスト1本を巡ってどうぞどうぞと譲り合ってしまう所から関係性が始まります。フラグ構築の契機となるのは、ウェイ系チャラ男スノボ部に絡まれていた舞阪さんを助けたこと。しかしこの後、大人気洋菓子店(前作『うちまろ』の系列店?)に一人で入ることを躊躇していた舞阪さんを主人公くんが半ば強引に連れ込むシーンが展開されるので「お前もチャラ男と同じかーい」とツッコミたくなったのは私だけではないはず。一応主人公くんは顔見知りであり、ホントウは入りたくても入れないという心情を汲み取ったうえでの行動であるため一概には言えず、結局舞阪さんもケーキを食べて喜んでくれるので、別に気しなくても良いかもしれない。で、この舞阪さんは母親の代わりに家事・炊事を一手に引き受けており、家庭科スキルもマックス状態。主人公くんも自炊をするため、主婦主夫フレンドとしてお得な店の情報を教え合う関係になっていきます。次第にバブミ系属性もモリモリになり、シャツの染み抜きをしてくれたり、取れかかったシャツのボタンを修繕してくれたりするようになります。


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  • 御前崎悠羽
    • クール系弓道先輩。厳格な祖母のもと厳しい躾を受けて来た生真面目な性格で、所作や立ち振る舞いがBBAっぽいため、周囲とはあまり馴染めていない様子。他者への配慮が苦手で率直な言動をしますが、根は素直なので誠実に対応していればフラグは成立。その契機となるのが、老婆に道案内をしている先輩が困っている所を助けたこと。詳細に説明しすぎて要領を得なくなってしまっている先輩に対し、主人公くんはスマホAIの支援を駆使して分かりやすい目印などを中心に説明し地図を書いてあげたのでした。それからも「頭文字D」を探す先輩を助けたり、機械に疎いVHS(ビデオ)ユーザーの先輩を導いたりしながら好感度を上げていきます。先輩√の伏線としては読書トークの際にエンド分岐が話題になった時、ハッピーエンドではなく、これからも永遠に戦い続ける救いの無いエンドを選んだことが挙げられるでしょう。この後先輩は、読者に解釈を委ねる方が好きと述べ、異世界転生エンドとかねと言って茶化してしまいますが、人物像の掘り下げに繋がっていきそうかもしれません。

 

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元気系ヒロインが垣間見せる学歴コンプレックス要素

  • 掛川葉月
    • 近所の酒屋コンビニの店員。元気系アホっ子枠で、主人公くんの学校には偏差値が足りずに入れず、隣町の女子校にバスで通っています。地方によくある元酒屋だったところをローソン風に改築したお店の娘さんであり、たいてい店番をしています。主人公くんとは缶コーヒーの在庫処分をきっかけに知り合い、台車の運搬を手伝ったことで仲良くなります。元気系アホっ子というキャラ造形を活かすイベントとしてはゲーセンでのエアホッケー対決、草野球やろうぜエピソードが挿入されます。またロードバイクを趣味にしており、雪国仕様にカスタマイズしたチャリンコを乗り回すほど。ロードバイクネタで展開される小話が「レーサーパンツあるある」であり、掛川さんからレーパンの下はノーパンなんだぜと自慢されるのでした。ブランコで靴飛ばしをして靴下状態の掛川さんに肩を組まれ「あててんのよ」とかもされます。キャラ紹介でも男友達のようなヒロインであることを強調されていますが、悪友系男友達ポジションのヒロインは他ヒロインのルートやフラグ構築前は輝くものの、自分のルートに入ると急に乙女心を意識してギャップ萌えを狙う展開になり、良い所を潰してしまうという法則があるので、是非前例を打破して欲しいところ。「主人公くんたちの学校に学力的に入れなかった」という学歴コンプレックス要素が大きな伏線となるかもしれません。


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2019年9月発売 新作ノベルゲーム