空の少女 -美娼女学園1- 体験版の感想・レビュー

俗世から離れた女学園で対象となった少女を性奴隷に調教し出荷する話。
一見すると敬虔な信徒にレベルの高い教育を施す名門校であったが・・・
而してその実態は定期的にパトロンに性奴隷を提供する飼育場であった。
主人公は女装してシスターに扮し、出荷予定の少女に性教育を施していく。
分割商法の第一段は、大人しくて引っ込み思案な黒髪ロングが対象となる。
少女の内面描写にも力が入れられており変えられていく過程が秀逸である。

パトロンに出荷されるために教育を施される少女の内面描写が素晴らしい

f:id:r20115:20200313000902j:plain

  • 単なる調教モノの抜きゲーとは一線を画する作品
    • 本作は設定やコンセプトだけを見れば、粗製濫造される同工異曲の調教モノ抜きゲーです。しかしながら単なる抜きゲーで終わらず、掘り下げられる少女の内面描写が本作のウリとなっています。この作品の設定は、敬虔なキリスト教の信仰に基づく、レベルの高い名門校が舞台となっています。また色々な都合で普通の学校に通えない少女たちを無償で受け入れています。しかしなぜそのようなことが可能かというと、バックにパトロンがいたからでした。学園の少女たちは言わば見本市であり、ひとたびパトロンに目をつけられれば、当該少女の家庭には圧力がかけられるのです。そして支援をしてやろうという名目のもとで保護者及び本人の同意を取付け、少女たちは性奴隷・愛人として仕立てあげられます。

 
f:id:r20115:20200313000856j:plain

  • 性技の仕込みに関する調教と少女の内面描写の掘り下げ
    • 主人公はそんな出荷される少女に性奉仕を教え込む役割を担っています。普段は女装してシスターの勤めを果たしていますが、売られる少女が中年男性に性的奉仕できるように性技を仕込んでいくのです。接吻、愛撫、口淫と徐々にステップアップしていきますが、丁寧に優しく、しかし有無を言わさず調教して仕込んでいく様子が情緒深く描かれています。
    • そして何より、合い間合い間に入る少女のモノローグが本作を彩っています。自分が少女から女に変えられていく戸惑い。また、それを導いてくれる主人公への淡い想い。しかし主人公は自分にだけ優しい言葉をかけてくれるのではなく、あくまでもたくさんの女性に仕事のためにやっているに過ぎない・・・そんな葛藤がじっくりと表現されていくのです。無垢な少女を染め上げていく喜びに加え、少女たちの心情描写がスパイスとなっており単なる抜きゲー以上のものに仕上がっています。

f:id:r20115:20200313000908j:plain

f:id:r20115:20200313000914j:plain

f:id:r20115:20200313000920j:plain

2020年4月発売 ノベルゲーム感想・レビュー集











cf.ノベルゲー感想・レビュー集