雑録

『コイ×ミツ 体験版』の感想・レビュー

コワモテなせいで誤解されがちな主人公が理解者(ヒロイン)に肯定される話。
主人公は幼少の頃から彫の深い顔のせいで周囲からビビられていた。
だが内実は可憐な乙女であり、少女漫画を愛読しお菓子作りが趣味であった。
主人公の性格が歪まなかったのは幼少期に親友ジョゼフと出会たから。
顔を恐れられてもお菓子で笑顔にしてやれとの言葉を胸に菓子職人を目指す。
体験版は嫌味な教員に製菓研究会を潰されそうになるイベントがメイン。

見た目で誤解されてきたから他者の内面を重視しようと誓っていた主人公が、自分こそが他者を見た目で判断していたことに気付く展開は泣ける

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  • 製菓研究会取り潰しの危機を回避せよ!
    • ①主人公は生まれつき顔が強面であり周囲からビビられてきたという背景を持ちます。しかしその内実は乙女チックであり少女漫画を愛読しお菓子作りを趣味としていました。周囲に疎んじられてきた主人公が歪まなかった背景には幼少期における親友ジョゼフとの約束があり「お菓子で他者を笑顔にする」ことをモットーに菓子職人を目指していました。そんな主人公は高校で製菓研究会を立ち上げます。部員は誰も入らず孤独に活動を続けていましたが、これまた幼少期から主人公のことを想う先輩に見守られながら日夜活動に励んでいました。
    • ②体験版の一大ビッグイベントは、製菓研究会取り潰しの危機に立ち向かうことです。高校には主人公のことを疎んじるグループがおり、さらに教員も巻き込んで、圧力をかけてくるのです。これら一部不快な人物たちがわりとキャラ立ちしており、敵キャラとして設定された嫌味な教員に立ち向かうことでカタルシスを味あわせようとしています。
    • ③このイベントには従妹や先輩も活躍するのですが、一番役割的に印象的なのがクラスのギャルの存在。主人公はギャルという存在に対して恐れを抱いており関わらないようにしようと思っていたのですが……。なんとギャルっぽい見た目なのはハーフだからであり、その体型ゆえに服装も自ずからギャルっぽくなってしまうことが判明します。ギャルだと思っていたクラスメイトの中味は主人公と同じ趣味を共有する乙女チックな女の子であり意気投合することになります。このギャルも見た目で苦労してきたからこそ、主人公が見た目で判断されることに我慢がならず、嫌味な教員に対しても漢気を見せてくれるのです。
    • ④主人公は自分こそが偏見で人を判断していたことを思い知らされ、自分の代わりに怒ってくれたギャルに対して感謝します。嫌味な教員から今度はギャルが小馬鹿にされた時に主人公が奮起するところは割とグッとくる展開です。結局、主人公を嵌めようとしていた学生たちの目論見が明らかになり、嫌味な教員も因果応報となり共通√の山場は終了します。この後、攻略キャラ3人とそれぞれ遊びに行き、誰を選ぶの~?となって体験版は幕を閉じます。王道で正攻法で親友ジョゼフでもあるのがギャルシナリオ、主人公とワケアリで作品を締め括るのに相応しいのは先輩シナリオ、個性的な髪型がキャラ造形的に異彩を放っており中だるみしそうな2作目が従妹シナリオとなっています。

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