雑録

小林さんちのメイドラゴンS 第1話「新たなるドラゴン、イルル!(またよろしくお願いしまう)」の感想・レビュー

クール教信者まつり。A-partはメイド喫茶ギャグ。B-partは真面目な種族間対立問題。
メイド喫茶ギャグ回ではバイトをすることになるがホールではなくコック長に就任。
種族間対立回ではガチバトル描写の後、小林さんの説教タイムが華麗に炸裂する。
クール教信者先生の諸作品は明るいギャグの裏にある陰鬱な卑屈さが見どころなのよね。
種族・人種・国家・社会・地域・家族・個人という重層的なアイデンティティが説かれた。
小林さんの説教に論破された破壊系ドラゴンは報復として小林さんを性転換させてしまう。

クール教信者先生は明るいギャグの中で陰鬱な卑屈さを語るところが魅力

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  • メイド喫茶ギャグをやった後にガチバトルで魅せ種族間問題を扱う
    • 【1】2期1話の冒頭はギャグ回で視聴者を掴みに来ます。小林さんちに住まうメイドラゴンのトールは、メイド喫茶でメイドとは何かを学ぶために襲撃しに行くのですが、秒でバイトとして雇われることになります。小林さんは飲食業の厳しさを学ばせるためバイトを奨励。幾ばくかの時が流れた後、見学しに行きます。するとどうでしょう。なんとトールはホールのメイドではなく厨房のキッチンメイドとなっておりメイド長に就任していたのです!!それというのも、小林さん以外をご主人様と呼びたくないからでした。小林さんが客としてやってくるとメイドとして接客をしてくれるのですが……ここでのギャグの見どころは中二。おいしくなーれの魔法の言葉を中二溢れる呪文の詠唱で行い、禍々しい(けれども美味しい)ソースをかけてくれるのでした。
    • 【2】メイド喫茶ギャグをやった後は、真面目な種族間問題に話がシフト。人間・敵・滅ぼす系の破壊神ドラゴンが現れ、街を壊滅させようとします。それをトールが迎え撃ち、激しいバトルが繰り広げられるのです。流石は京アニといったところで白熱するバトルが存分に描かれ、それを見てスゲー、神というのがテンプレ的お約束ですな。で、街を守りながら戦うトールは苦戦を強いられるのですが、小林さんの闇取引により調和勢ドラゴンに結界を張ってもらうことに成功。全力を出せるようになったトールにより瞬時にケリがつくというオチ。
    • 【3】最後は小林さんの説教で締めとなります。凄まじい能力を持つトールが何故小林さんのメイドになっているのか。この謎を解き明かすため、破壊系ドラゴンは小林さんに接触、理詰めで糾弾していきます。これに対し、小林さんが闇を見せながら種族ではなく個を語る所がポイント。人類とドラゴンではなく、小林さんとトールだからこそ上手くやれてるのよねという話。そして最大の一撃が、個人は種族に規定されることもあるが、種族と個人は切り離すことができるということ。「争ったり、傷もできたりするんだけど、それを見て見ぬフリをしたり、汚いもので埋めたりしてもかまわない。気持ちなんて正しく把握してなくても、自分なりに合わせて来たし、何とかやっていく。私、そーいう人間」→→「イルルはドラゴンの考え方とイルルの考え方、分かれてないの?」からの「ドラゴンとしての考え方を考えたドラゴンはイルルとは別のドラゴンだよね」で完封勝利。ぐうの音も出なくなったイルルは、その腹いせに小林さんを性転換させてしまうのでした。

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