虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期3話「sing! song! smile!」の感想・レビュー

お泊り合宿回。他者との交流の中で自分が認識していなかった自分を再発見する話。
大陸人は絶対的なアイドルが観客に一方的なサービスを提供するのみだと豪語する。
それに対し同好会はアイドルとはファンと共にライブを作り上げるものだと主張する。
彼女ら4人は大陸人に自分たちの想いを示すべくユニットを組んでライブに臨む。
だが今まで組んだことが無かった4人は想いを合わせるのに四苦八苦。
そんな中作曲に悩む高咲侑が自分を無個性と称したことに仲間たちが一斉にフォロー。
自分が思ってる自分と他人が思ってる自分は異なることが示されユニット4人は開眼する。
こうして他者の言葉で自分を再認識した4人は想いを重ねユニットでのライブを成功させる。

「ソロの時は自分のやりたい自分だけど…一緒になると新しい自分を見つけることができる」

ユニット4人でお宅訪問お泊り合宿
  • 合宿を通して他者をよく知るともに、他者から自分がどう見えるかを教示してもらい新しい自分を再発見する
    • アイドルとファンの関係をアイドルからの一方的な恩恵として捉える大陸人。そんな大陸人にアイドルとファンの「みんなでたのしもう」という考えを伝えるためにユニットを結成した同好会4人組。しかしながら4人の個性も価値観もバラバラであり上手く来ません。そもそも論として1期でアイドルグループ組もうとして失敗したからソロアイドルになったのでしたし。そのような中で団結力を深めるために合宿が決行されることになり、苦悩しながらお互いのことを良く知っていくことになります。普段の学校生活では見えてこない家庭での人物像を見てこれまで知らなかった一面が見えてきます。
    • 一方で音楽科に転科した高咲侑は補習課題で作曲をすることになり大わらわ。全く曲が思い浮かばず、自分は無個性だと愚痴ります。これを聞いた同好会メンバーたちは侑に恩義/好意があるため一斉に反論。如何に侑がステキな人物かを滔々と語るのです。これにより侑は自分では認識していなかった自分を知り得ることになります。この侑の無個性発言騒動は、ユニット4人にも影響を与え、自分たちも自分の知らない自分があるのかも?とお互いの長所を言いっこしていくことになります。この過程を経て一緒になることで新しい自分を発見することができるという境地に到達。この想いを込めながらライブに臨むことになります。ライブではかすみんが提案した通りお揃いの衣装で登場し、手拍子や足踏みなどファン参加型のアクションを取り入れ、「みんなでたのしもう」を実現することになります。これを目の当たりにした大陸人は真似したくも出来ないステージだったと述べて去りソウルジェムを黒く濁らせるのでした。順調に闇落ちが進んでいき精神崩壊路線まっしぐら。おそらく最終回前あたりにバーンアウトし転向する流れになるのかもしれない。
    • そして最後は高咲侑のターン。同好会メンバーに夢を貰ったことを再確認した高咲侑は、作曲の課題に対し教員の要求を満たせばいいという甘ちょろい考えを捨て去ります。自分にしか出来ないことを!と決意した侑が弾き始めるのは1期のエンディング曲。こんな展開にされたら感涙は必至。

私は同好会の皆に夢を貰った。音楽をやりたいと思ったのは、皆みたいに自分を表現できる人になりたかったから。この世界に私は私しかいない。上手くできなくてもいい。私にしかできない事を!

皆で創るライブを見てソウルジェムを濁らせる大陸人

アニガサキ1期感想全13話


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