フタマタ恋愛「結愛攻略編」の感想・レビュー

再婚家庭に馴染めず人間不信に陥り世を拗ね心を閉ざした少女に愛を説く話。
信田結愛は幼少期に幸せな家族愛を享受したが父の死別により環境が一変する。
再婚家庭で疎外感を抱きつつも我慢して孤独に耐えていたがついに感情を爆発させ家族を崩壊させてしまう。
それ以来結愛は人間不信となり愛を信じられなくなり幸せな恋愛を否定するようになった。
そんな結愛をオープンハートさせるのが結愛攻略編であり文化祭で愛を叫んで個別√解放!
結愛の攻略に失敗すると瑠衣もしくは精華でルート分岐することになる。

「ちょっと愛されなかったと勘違いしたぐらいでみっともなく拗ねて、いじけて」いる少女

一緒に不幸でいて欲しいとねだる拗らせヒロイン
  • 子どもの時に失敗経験を避けたが故に転び方を学ばずに成長してしまった結果
    • 信田結愛は難攻不落のラスボスガール。人を信じられず愛を否定し幸せな恋愛に唾を吐きます。結愛の人間不信は家庭環境に起因しており再婚家庭に馴染めなかったことを背景としていましたが、根本的な理由は母親と向き合うことを避け続けたが故にそのツケを支払うことになった結果とも言えるでしょう。作中での表現で言えば「ちょっと愛されなかったと勘違いしたぐらいでみっともなく拗ねて、いじけて」いる少女だったのです。
    • そんな結愛をオープンハートさせるために挿入されるのがこの「結愛攻略編」。人間不信なヒロインに愛を説く為にはどうすればいいでしょうか。ここで主人公が選んだ手段が文化祭を利用すること。絶対に逃げられない状況下において結愛に愛を知らしめるのです。主人公は結愛を愛する全ての人に声をかけ、物量で押し切る作戦に出ます。
    • 公衆の面前で主人公が結愛に断罪される中、結愛の親友たちが次々と友愛パワーを発動。留学して孤独を感じていた時に結愛と友達になれた煌、人格が歪んだ結愛をそのまま受け入れ寄り添ったガチレズの精華らが結愛に愛を届けます。そして一番活躍するのが結愛の幼馴染の瑠衣。結愛が家族と関係を拗らせる前の善良なる時代を知っている瑠衣は、結愛が勝手に自滅して心を閉ざし世を拗ねいじけているだけと発破をかけ、立ち直るようにエールを送るのです。登場人物たちが持つ愛情が結愛に届けばフラグは成立!凍てついた結愛の頑な心を溶かし個別√に入ります。(愛が届かない場合は瑠衣or精華√に入る)。
愛を否定する少女に愛を分からせるのが結愛攻略編
結愛を断罪し発破をかける幼馴染の瑠衣
結愛に愛を届ける人々
愛を否定してきた少女が愛を感じるその瞬間

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