フリーレン25話感想「1級魔法使い試験(8)ツンデレ☆ゼーリエ様と人類圏における加速度的な魔法技術の普及~フリーレンを殺すのは魔王か人間~」

ゼーリエ様ツンデレ回。魔法を特別視しフランメを否定したのにちゃっかり引き継いでいる話。
ダンジョン攻略を楽しみ、ボス戦前の皆との作戦タイムに喜びを見い出すフリーレン様。
今回は回想シーン多めでありヒンメルたちとの想い出以外にゼーリエ様のツンデレも思い出す。
フランメが死んだ際、フリーレンは遺言状をゼーリエ様に渡しに行くが破り捨てられてしまう。
だがフリーレンの知略が上回り、ゼーリエはそうするってフランメは言ってたと煽るのである。
人恋しいゼーリエ様は弟子たちを育てるのが相当お好きなようでフランメを大切に懐古する。
ゼーリエ様はフランメに頼まれた人材育成にかこつけて、自分のお気にを育てているのかもしれない。

人類圏で魔法研究が加速度的に進むことをたくさんの魔法が見られると肯定的に捉えるフリーレン

気まぐれに育てたとか嘯きながらフランメを溺愛するゼーリエ様

フリーレンが魔法ヲタクなのは、師匠フランメの業績をきっかけにして数多の魔法が生み出されたので、それを収集するという側面があるのかもしれない。

今回もまた1級魔法使い試験編なのだが、シナリオ的には遅々として進まず、フリーレンの回想が目立つ。だがこの作品自体が、そういう余白というか情緒を楽しむべきことを意図しているのかもしれない。

これまでにフリーレンがダンジョン攻略を楽しむ様子が描かれてきたが、今回もまたボスを倒すために皆で話し合いをすることに喜びを見い出していた。モブヒゲやラヴィカンがもたらした情報を総合し、みっちりと作戦を立てた上で、自身の複製体に挑む。基本的にはフリーレン様は一瞬魔力探知が途切れる瞬間があるのでその隙を突く作戦となる。複製フリーレンと戦うのは本人と弟子のフェルンのみで、他のキャラは自分たちの複製体を倒すことに専念し、フリーレンたちが挟撃されないように壁役をすることになった。

戦闘場面でも度重なる回想シーンが挿入される。

今度の回想は「フリーレンを殺すのは魔王か人間」ということを提示するため(だけに)ゼーリエ様との過去が描かれる。フランメ没後、フリーレンは遺言状をゼーリエ様に持っていくのだが、腹を立て破り捨てられてしまう。だがここでフリーレンの知略が発動。フランメはゼーリエがそうするであろうと予測していたと煽りまくるのである。ゼーリエ様は悠久の時を生きるにあたり相当人恋しいのであろう。気まぐれに育てた弟子とか口では嘯きながらも、すっごくフランメを溺愛していたことが窺われた。

フランメはこれまで禁忌とされていた魔法の研究を帝国に認めさせたことにより、人類圏で加速度的に魔法研究が進む素地を作った。魔法を特別視するゼーリエ様はこれを否定する。現在も根底的にはその考えは変わっていないようで魔法使い試験なる制度を作ったかのように見えるが、この制度に干渉することによってお気に入りの弟子を育てているのだというようにも考えられる。実際、この後に行われる三次試験はゼーリエ様による面接であり、自分のお気に入りだけを選別していることも分かる。

一方でフリーレンは、人類圏で加速度的に魔法が普及すれば、たくさんの魔法が見られると無邪気に喜んでいた。だってそれはフランメが巻いた種であり、それらの魔法はフランメに行き着くのだから。

ゼーリエ様、孫弟子のフリーレンも大好きじゃん
たぶん回想シーン抜いたバトル描写だけのまとめ動画が作られそうな勢いなので公式が出してくれ

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