ダンジョン飯9話感想「雇用者と労働者の関係は金銭の媒介のみで繋がるべきか」

今回はナマリ回。レッドドラゴンに敗北後、ライオスのパーティーから離脱した女性の話。
ナマリは金銭に苦労しておりレッドドラゴンに敗北した後ファリン救出に加わらなかった。
現在はカネ払いの良い学者夫妻の護衛をしておりマルシルはそれを裏切りと感じていた。
学者先生は治癒魔法を得意としておりザオリクベホマキアリーと何でもござれ。
ライオスたちは調査の協力をする代わりに、マルシルの治療を頼むことになる。
傷が治ったマルシルだがMPゼロであるためライオスたちはパーティーからの離脱を進める。
だがどうしてもファリンを救いたいマルシルはウンディーネを食べて魔力回復を試みる。
ウンディーネとの戦闘にナマリも協力してくれたことで人間関係が少し変化する。
ナマリはマルシルと和解できたし、雇用者である学者先生とも金銭以外の繋がりができた。

無償奉仕は搾取と同義で一番危険なのであり、何らかの見返りというものは必ず存在する。だがそこに情がないかと言われれば決してそうではなく、カネだけの関係というわけでもない

ナマリがファリンを見捨てたとして対立するマルシル

今回はかつてパーティーの一員だったナマリの登場。彼女はレッドドラゴンに敗北後、ファリン救出作戦に加わらず、パーティーを離脱した。その理由の一端として挙げられたのが金銭問題。リレミトをした際にダンジョン内に荷物を置いて来てしまったライオスは、ナマリを雇用し続けられなくなったのであった。だがマルシルはそれを裏切りと感じ、ナマリとの関係は悪化してしまった。

現在ナマリは学者先生の調査の護衛をしていた。この学者先生もまた金銭にはシビアであり蘇生回復のプロだが、瀕死のマルシルを見ても治してくれようとはしなかった。だが即落ち2コマ漫画のように学者先生がウンディーネに敗北した後、調査に協力してテンタクルスとの攻防を乗り越えると、見返りとしてマルシルを治療してくれることになった。

ここで描かれるのは無償奉仕というものがダンジョン内では一番信用ならないということ。だがそれに反して、ナマリはウンディーネ討伐に協力してくれることになる。

蘇生して貰ったマルシルだがMPゼロで魔力切れ。これ以上の探索は厳しいものとなる。しかしどうしてもファリンを救いたいマルシルはウンディーネを食べて魔力回復することを試みる。センシの鍋は何かすごい素材らしくウンディーネをも捕縛できるとのこと。ライオスとセンシでウンディーネに挑むがドワーフより非力なライオスでは精霊の攻撃を捌ききれなかった。見かねたナマリは躊躇していたが、ついに行動へ移す。ライオスの代わりとなり捕縛に協力し、見事ウンディーネを焼き殺すことに成功した。

マルシルは貪るようにウンディーネを啜るが、それだけでは吸収効率が良くない。と、いうわけで今日の料理の時間です。マルシルがウンディーネでシチューを作っている最中にライオスたちは調査を完了させ、みんなで食事タイム。マルシルとナマリは和解。ナマリは学者先生との間に信頼を結ぶ。同じ釜の飯を食った一行は、金銭だけではない関係性を確かに築いたのだ。ナマリは新しい環境で人間関係を構築し、爽やかな別れを迎えた。

ナマリにパーティーに戻るよう懇願するマルシル
金銭だけの関係というわけでもあるまいという事を行動で示したナマリ
マルシルとナマリの和解
シチューを作るマルシル

今日の料理

テンタクルス/シチュー

ダンジョン飯感想まとめ