【感想】学園アイドルマスター「いつか、きっと花開く」(2024/05/16)を読んだ。

学生生活が残り1年となった売れ残りJK3コンビりなまおにおけるアイドル観の差異について。
ついに最高学年となったまおりな。卒業まで残り1年という感傷に浸る莉波を麻央が説教。
自分たちは売れ残りであり正念場。この1年が勝負の年になるだろうと発破をかける。
麻央はデビューして舞台において栄光と喝采を受ける事を夢見ているのである。
一方、莉波は麻央と異なりもう少し現実的で地に足着いた考え方をしていた。
麻央が一瞬でもいいから華々しく脚光を浴びたいと願うのに対し莉波は長期戦の構え。
桜を比喩にし、満開の時だけでなく若葉も桜紅葉も冬化粧も美しいと唱えるのだ。
莉波はアイドルとして咲き誇れる時期が過ぎても違うカタチの魅力があると展望していた。

一瞬でも良いからアイドルとして脚光を浴びたい麻央⇔BBAになっても芸能界で長期的に活躍したい莉波

売れ残りJK3コンビとしてラスト1年に勝負をかけるりなまお

売れ残りJK3同士で仲が良いまおりなでもアイドル観には相当違いがあるというお話。高3に進学した麻央と莉波。莉波は高校生活が最後の1年であることに寂しさを覚え感傷に駆られる。だがそんな莉波を見た麻央は発破をかける。自分たちは残り1年であり、これがラストチャンスの正念場。何としてでもアイドルとしてデビューしなければならないと息巻くのだ。麻央の意気込みを見た莉波は寂しさをそっと胸にしまい、最後の学生生活を歩き始める(しかしながら、後には麻央が是が非でもアイドルになりたいのに比べ、莉波はアイドルそのものが好きなので裏方でもいいと思っていることが判明する)。
 

桜の散る美学を唱える麻央

そして桜の季節もあっという間に終わり、綺麗だった桜も散り始める。これを見た麻央は桜は散るからこそ美しいという美学論を展開。アイドルも同様であり、たとえ一瞬であっても華々しく脚光を浴びる事にこそ意義があるのだとフンフンする。一方で莉波は麻央の主張を受け容れつつも、自分の考えをきちんと表明。一瞬では無く、長期的スパンでの展望を語り始める。確かに桜は満開の時こそが美しいかもしれない。だが他の季節に移ろったとしても、初夏には緑の若葉が芽生えるし、秋には美しい桜紅葉を見せる。冬の雪化粧をまとった桜も綺麗であると桜をメタファーに用いながら自論を展開していくのだ。莉波はアイドルとして旬が過ぎ去ったとしても、別のカタチでファンの方々を楽しませたいと長期的な展望を持っていた。
 

長期的なスパンで物事を考える莉波
桜は満開でなくとも美しいのだ
加齢によりアイドルを卒業しても芸能界でファンを楽しませたい莉波
いつか、きっと花開く

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