ブルーアーカイブ「御坂美琴」絆ストーリーの感想・レビュー

動物嫌われ体質・お姉様と呼ばれる・キモカゆるキャラ好き・自販機蹴りの4本で構成される話。
御坂は電気タイプなので動物に嫌われるが能力制限された異世界ではどうなの?チャレンジをして失敗。
不良たちを不慮の事故から救ったことによりブルアカ世界でもお姉様と呼ばれて慕われるようになる。
ぺロロ様を見てキモいと述べるが自分もキモカゆるキャラ好きだったことに気付き購入を決める。
ラストはカネを吸われたからといって業者に連絡もせず自販機に蹴りを入れまくりドン引きされる。
そういや「とあるシリーズ」の学園都市も治安は末期状態だったよなと思わせるシナリオであった。

御坂美琴のキャラクター表現とフラグ生成過程

自販機に蹴りを入れて商品を落とそうとする御坂にブルアカ先生たちはドン引き

御坂美琴は「とあるシリーズ」のヒロインのうちの一人で、禁書目録の主人公である上条当麻に暴力で襲い掛かるツンデレ(ツンギレ)。御坂は電気の異能を操るエリートとして持て囃されているが、カースト最下位とされる上条当麻は能力キャンセルの異能を持つため御坂の電撃が効かず、いつも突っかかってくるという印象が強い人物像である。御坂シナリオで一番印象が強いのが、やはり「とあるシリーズ」の学園都市の治安も終わっているよなということ。もしくは御坂美琴の倫理観とか道徳意識が終わってるよなということ。

ブルアカ世界の治安もなかなか悪いものであり、銃を装備したJKが暴れ回っているが、そんな世界の住人ですら御坂の行動にドン引きする。そんな御坂の行動とは自販機にカネを吸われたからといって、業者もしくは管理者に連絡もせず蹴りを入れまくり、落ちてきたジュースを貪り飲むこと。フツーの自販機だったら連絡先が書いてあるものであり、間違った飲料が出て来り金を吸われたりしたらそこに連絡すれば良い。しかし問答無用で蹴りを入れまくる御坂美琴のその姿よ。自販機相手に暴れまくる御坂に対してブルアカ世界の学園都市の人々は驚愕したのであった。結局、先生が御坂を宥めて自販機の連絡先に電話。カネを戻してもらい商品を購入し、事なきを得た。

コラボ企画のオモシロさとしては世界観を相対化させることにある。御坂美琴はイベストでブルアカ生徒の奇抜な服装にツッコミを入れるなどの役割を果たしたが、よもや彼女自身もまた「とあるシリーズ」の世界観が異常であることを浮き彫りにさせるとは!といった感じ。そういえばゼロ年代ってハルヒを筆頭に自分の価値観に合わない既存のモラルに対して暴力や突拍子もない行動に出る我儘系暴力ヒロインが量産された時代だったよな……。結局長期的には受け容れられずに下火になっていったが。あれもゼロ年代という平成大不況の中の時代閉塞状況の中だからこそ生じたキャラクター像だったのかもしれない(テキトー)。

人を呼んで直してもらうのは新鮮とか言い出し、これまた先生たちはドン引き
「とあるシリーズ」ではいつも上条当麻さんに暴力を振るっている御坂