ミリアニ5話【感想】「最上静香父がラストに登場!原っぱライブ編とかいう茶番を断罪する」

最上静香の家庭内不和を原動力に春日未来との百合友情を描き出し話題を呼んだのがミリアニだった。
だがここ数話は原作履修者のPに配慮し担当アイドルをザッピング的に紹介しなければならなかった。
そのため原っぱライブ編が挿入されたのだが、限られた話数で全員を魅力的に描くことはやはり難しい。
水っぽい酒のように薄まっていた内容に対し、視聴者に代わって我らが静香パパが断罪する!!
娘の活躍を見るためわざわざスーツ姿で駆けつける程の愛情を持ったパパは娘に現実を突きつける。
ライブを見てなお、お前がやりたかったのはこんなことなのか!?と糾弾するのであった。
この静香父の断罪に対し、ミリアニPがどれだけレスバで静香を庇えるかが次回の見どころになりそう。

原っぱライブ編とかいう一見すると茶番のようなイベントを敢えて茶番にすることで静香シナリオの親子問題に繋げて来るワザマエな構成

最上静香の演技と娘のライブを見に来ていた父

ミリアニは冒頭の1~2話で最上静香の父子関係の不和と春日未来によるその救済を描いたことで、百合友情アニメとして期待された。だが原作では多くのアイドルが登場するため、履修者のPに配慮してそれぞれ平等にスポットライトを当てなければならなかった。それ故、春日未来の提唱として原っぱライブなるものが開催されることになり、アイドルたちが個々の特徴を活かして出し物をすることで、キャラ紹介とPへの配慮を兼ねた演出が取られた。

だが実際問題として短い放送時間内にたくさんのアイドルを詰め込めば薄まってしまうのは自明の理であった。原っぱライブ編とかいう水っぽい酒のようなものをお出しされるぐらいなら、最上静香とその周辺を掘り下げて欲しいと思うのが実情であっただろう。Pもほぼ何もしてないし……。私が思う位だからスタッフだってきっとそう思っていたに違いない。だからこそ、最上静香の父を登場させ、原っぱライブ編は茶番であると断罪せしめるのである。

娘が自分に反逆してまでアイドルをやりたいとかいうからスーツ姿で視察に来てみれば、性善説と御都合主義に塗れたセカイがそこにあった。それ故、そんな茶番な世界観に対し、お前がやりたかったのはこんなことなのか?と断罪するのである!!原っぱライブ編が茶番であればある程この言葉には重みが出るという仕掛けになっている。だからこそ原っぱライブ編を見て微妙やなぁ~と思った原作を良く知らずシナリオ目的で見ている人たちの為に静香パパに断罪せしめたのであろう。茶番な原っぱライブ編を静香の親子問題編に繋げて来るのだから、ワザマエな構成だと言えよう。

静香が断罪されるシーンにはPも居合わせているので、彼がどれくらい静香父にレスバを挑めるかが次回の焦点になるであろう。今まで殆ど活躍せず存在意義が希薄なPが、ここへ来て汚名返上、名誉挽回となるかに注目が集まる。Pがレスバせず静香が答えるという展開もあるそうだけど、そうなると本当にミリアニPは何のために居るのか分からなくなってくるな!

あんなモノなのか…お前のやりたかった事は…
やっとこさシナリオが動き出す!静香は父親にアイドルを証明できるのか!?

ミリアニ感想まとめ