中学時代に組んでいたトップユニットが崩壊した手毬と美鈴がそれぞれの道で上を目指す話。
月村手毬・秦谷美鈴・賀陽燐羽はトップアイドルユニットSyngUp!を組んでいたが内部崩壊。
手毬は美鈴を一方的に絶交とか言い出し、遠ざけるようになってしまった。
だが二人とも共依存的な関係であったため高校進学後もお互いが気になって仕方がない。
美鈴とエンカウントしかけた手毬は焦って隠れてしまうが美鈴の友達(佑芽千奈)を見せつけられる。
一方美鈴も手毬に話しかけるのを躊躇してしまい、ことねとイチャラブしている所を垣間見てしまう。
そんな二人であったが気持ちを整理した上でもう一度向き合い夢の舞台での再会を誓う。
お互いがそれぞれ自分の道で上を目指すことを宣言。美鈴が高みで待ってると告げて幕を閉じる。
手毬と美鈴が共依存から脱却し高校進学により形成された新たな交友関係に救われ各々の道を歩き始める
- SyngUp!空中分解
- 手毬は中学時代、美鈴・燐羽と共にトップアイドルユニットSyngUp!を形成していた。だが手毬は日常の生活能力に欠け、アイドルとしての実力もペース配分が出来ず体力が尽きてしまうという欠点があった。そのためメンバーたちが手毬の短所をそれとなくケアし、身の回りのお世話をし、オーバーワークしないようにブレーキをかけていたのである。しかし手毬を慮ってのサポートが彼女にとっては足枷と感じられたため強い不満を抱くようになり、ついに感情が爆発してユニットは空中分解した。
- 体重が5キロも増える手毬
- 手毬は一方的に絶交宣言をし、美鈴と距離を置いたのであった。美鈴と離れた手毬は自立するどころか堕落し日常生活は破綻。もちづきさんのように暴食した結果、体重が5キロも増えて従来のパフォーマンスが発揮できなくなった。さらにペース配分を考慮しない全力投球により序盤で失速するようになったため、中学時代の栄光は失われていった。それでも過去にしがみつきプライドばかり高く刺々しい発言を繰り返したため孤立を深める。個別√ではＰに、初星√やサポカコミュでは咲季・ことねに救われたが、蛸壺屋のけいおん同人誌の秋山澪をパロったファンアートでは、情緒不安定になった手毬がさらに暴飲暴食しブヨブヨな腹になっていく姿が描かれた。
- 新たな交友関係に救われる手毬
- 一方、美鈴は手毬に執着しており陰で密かに見守っていた。生活能力が無く友達が少ない手毬が自分の下に戻ってくると期待していたのだろう。だが意外にも手毬は順応していく。咲季やことねの土壌は手毬を受け容れたのだ。咲季は誰よりも練習していると自負してきた手毬の練習量を軽く凌駕し、ことねはチビどもの世話をしてきたため育児への適性があった。こうして新たな環境で手毬は美鈴がいなくとも何とか生活していたのであった。美鈴は手毬が自分の知らない所で交友関係を広げ仲良くやっている姿を見て嫉妬に駆られる。他方で手毬もまた美鈴の様子を窺う機会があり、佑芽や千奈に囲まれて和気藹々とする姿を垣間見て、自分の惨めさを痛感する。
- それぞれの道へ
- こうして共依存を見せていた二人は高校生活を始める中で、それぞれの道を歩み始める。そのための宣言として手毬は美鈴を呼び出し、自分のやり方でトップアイドルを目指すと通告する。歩む道は違えたけれどもトップアイドルという夢は今も同じ！現段階での実力は美鈴の方が圧倒的に上らしく、手毬はお昼寝して待っていますとまで述べて手毬を煽る。このことは手毬も認めているらしく、特に気分を害すこと無く逆に闘志を燃やし、すぐに追い抜いてやると士気を高める。
