花海家の両親と仲良くなったPが花海の実家にアイドル専用のトレーニング施設を設置する話。
アイドルを競技と見なしイモウトとの勝負の手段としか捉えていない危うさを持つのが花海咲季。
圧倒的な能力を持つ妹・佑芽が咲季を磨り潰すのは時間の問題であり敗北した時のケアが必要だった。
それ故Pは初星学園の外部に咲季の避難場所を作っていたのである。それが実家のトレセンというワケ。
敗北した後で実家に逃げ帰り自己を見つめ直して捲土重来を目指すのはバトル物の常套手段でしょ?
で、白草四音とかと咲季の実家で切磋琢磨してアイドルの本質を知り、佑芽ともう一度戦うの。
咲季は1回本当の意味で佑芽に負けないと人生進めないだろうし、それをどう表現するかにおいて実家を利用して捲土重来というのはアリかもしれない
花海咲季は妹に対して最強無敵の姉であることがアイデンティティであった。だが幼少期の頃はともかく、全てにおいて勝ち続けることは到底無理な話であり、負ける事が財産になるとスラダンのヤマオーの監督も言っている。だが咲季はアイデンティティ拡散の危機を怖れ常に佑芽に勝ち続けるために、別の競技に移ってしまうという手段を使った。早熟で飲み込みの早い咲季は、大器晩成で後から伸びるタイプの佑芽に対して、佑芽が成長し切る前に勝ち逃げすることで、常勝を維持できたのである。だが高校生になりアイドルを選んだ今、最早逃げることはできない。咲季の人生においても、佑芽に負けるという経験をしないと、これ以上先に進むことができないのは目に見えていた。だがシナリオとして、咲季の敗北をどう描くかは見せ方として繊細な問題であった。ここでPは花海家の両親と結託して、花海の実家にアイドル専門のトレーニング施設を設置していたのであった!そして確定的に明らかな発言として「今後、行き詰ったときの、選択肢になります。」と述べているのである。「外部のアイドル……たとえば他校の生徒との合同レッスンなども……」と匂わせ発言をさせているのである。これ少年漫画とかで良くあるライバルに負けたら実家に戻って捲土重来を目指すパターンじゃん。実家がアジールとしての空間を持ち、敗北した自己と向き合い、かつて戦ったライバルたちと切磋琢磨して、再び初星に戻る展開。佑芽に敗北する咲季を描く展開としてはアリな気もしてきた。視聴者の皆さんはどう思われます?
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