水平線まで何マイル? 名香野陽向シナリオの感想・レビュー

努力系真面目秀才だけど、実は不器用で一人で抱え込んじゃう少女の苦しみを分かち合おうではないか!!

名香野陽向のキャラクター表現とフラグ生成過程


中央執行委員長の名香野陽向は主人公くんに一目惚れ。しかし、その正体が廃部寸前の怠惰な部員と知るや運命の悪戯を恨みツンツンしちゃうの。けど実際はとっても面倒見が良くて、廃部の危機にあたって色々と便宜を図ってくれる。そしていつの間にか飛行艇の作製部門担当に就任していたの。しっかりしているのにそれでいてどこか抜けている陽向は、離れ離れになっていた双子の姉妹である湖景とどう接していいのか戸惑ってるところを主人公くんに助けられていくなかで好感度が赤丸急上昇。最終的には超絶シスコンおねえちゃんへと進化する。いけいけ姉妹丼とばかりになるも、ここで飛行艇に問題が発生だ。困難が生じ、それを乗り越えることで男女の関係が深まるというテンプレが発動なわけです。



陽向の悪い癖は問題を一人で抱え込んでしまうということ。なまじっかスペックが高いばかりにこれまで人に頼ったことが無く一人で全てこなしてきた。だから人に頼れないし、そもそも頼り方を知らない。かたくなにメンバーの手助けを拒み、ますます袋小路に迷いこんでいく。この陽向の頑固さを変容させるのが陽向ルートでの主人公くんの見せ所。親友や会長にアドバイスを貰いつつ、最後にとった手段は正面から陽向とぶつかること。困ったことがあったら助け合うのが仲間じゃない云々という趣旨の言葉をメンバー全員で並び立て陽向揺れ動かし作戦発動。陽向の頑固さは徐々に溶けていき、朋夏の乙女の断髪が決めてとなって、みんなを受け入れることになる。そして、鳥人間コンテストが終わったら言いたいことがあるのだわとフラグ成立、情交を結んでなかにいっぱいだしてとせがむ。大会後、中央執行委員長の陽向に釣り合うようにと主人公くんの努力が始まり、二代目会長に就任。恋人としてライバルとして青春を燃やしてハッピーエンド。