雑録

星空のメモリア 南星明日歩シナリオの感想・レビュー

星空のメモリアは「悪夢狩り」で少女救済。明日歩が乗り越える悪夢はどんなものかな?
明日歩シナリオでテーマとなるのが「思い出の中の大切な人」。
明日歩の大切な人は洋くんとお父さん。明日歩の苦悩を打ち払え。
フラグ構築後の恋人同士会話掛け合いテキストはかなりグッとくるものがあります。

明日歩の「思い出の中」の記憶は現在をも苛むの。


活発元気で世話焼きっ子な明日歩ちん。洋がまだ引っ越す前から淡い感情を抱いていたけど、彼が姿を消してからその想いは確信へと変わった。明日歩が心の糧としていた「大切な人」である洋くんは再会すると変わっていたけど、本質的なところは変わってなくて、どんどんと惹きこまれて行く。しかも天文部まで復活させてくれて、明日歩にとってはまさにヒーロー。好感度マックスで周囲にもその好意は丸分かり!!だけど、明日歩はどうしても踏み出せなかった。それは奥手だから?いやいや、それもあったが、明日歩は洋の中に巣食う「思い出の中の大切な人」に遠慮していたのだ。明日歩自身がずっと洋を思慕していたという事実があるからこそ、洋が思慕するヒトに対しての感情が邪魔をしていたの。この想いに決着をつけるため、洋に振られる気持ちで告白したらあっさりOK.甘ったるい時を過ごすのも束の間それは表面的なものでしかなかった。明日歩も洋も、まだきちんと自分の気持ちに整理をつけられていなかったのだ。明日歩が隠し持っていたのは、幼少の頃に洋と明日歩自身が書いた七夕の短冊。洋の短冊には「思い出の中の女の子」の名前が記してあった。明日歩はその短冊を渡し、洋との関係にケリをつけようとする。しかし「思いの中の女の子」を乗り越えた洋は、きちんと明日歩を選び取り、メアに明日歩の悪夢を狩ってもらい、今度はホントウに恋人になりました。めでたしめでたし?いやいや、明日歩の悪夢は家族問題にも内在していたの。

父と娘のすれ違いは思い出の中に


明日歩は実は右耳が難聴だった。その事実は洋にとっての些細なきっかけに過ぎなかったけど(本質は思い出の中の女の子問題だったから)、明日歩と父親の間でもすれ違いの些細なきっかけとなっていた。晴れてラブラブカップルとなった明日歩と洋だったが、そんな二人に明日歩パパンは自分が経営する喫茶店のバイトを辞めて遊ぶように命じる。明日歩はいきなりのことで反発するばかり。それは家族に関するデリケートな、だけど極めてあっけないすれ違いがあったから。パパンはかつて天文学者で家庭を顧みず研究一筋、妻には逃げられた。そんなパパンだけど星が大好きなパパンを明日歩は誇りに思っていたの。しかしパパンの研究者生活は明日歩が事故にあったことで事情が変わったしまった。当時明日歩は洋が引越しまったショックで注意力が散漫になっていたのだが、それをパパンは難聴の明日歩を放任していたからだと深く反省。研究を辞めて喫茶店を始めたのだと。すれ違いの溝を埋めるため、頑なになった父と娘の関係を修復するため、文化祭で一肌脱ぐことに。あの日事故にあったのは、明日歩の難聴が原因ではなかったのだと、パパンが責任を感じて星の研究を辞める事は無いのだ、当時の記憶を描いて展示する。父と娘の蟠りが解けて、今度はほんとにハッピーエンド。