雑録

ましろ色シンフォニー 乾紗凪 が攻略できないシナリオの感想・レビュー

ましろ色シンフォニーの紗凪が可哀想すぎるので、攻略ヒロインでないからこそ感想をいくつか。
印象的なのは、新吾と打ち解けていく描写の秀逸さや、ときめきシンパシーの様子。想いが届かないが故の苦悩と煩悶。
雨に打たれながらブランコに佇む様子は我らに深い感慨を与えてくれました。

乾紗凪のキャラクター表現とフラグ生成しない過程


乾紗凪は男嫌い。それでも学園統合のテストクラスのために自分を抑えて円滑化に努力する。クラスの雰囲気が和らいだとき、それを成してくれた新吾にはココロを開くよオープンハート。男嫌いなことを隠さず、自分の心情を暴露して和気藹々と接するようになる。動物保護の活動では、罵りながらも仕事のことを色々と教えてくれて、次第に親密になっていく。新吾と接するうちに、紗凪は自分が抱いている男性像は固定観念であることを思い知っていく。男嫌いを知っているからこそ、それを気遣ってくれる新吾に乙女心を擽られる紗凪。活動の帰り道にいつも罵倒をしながらも、少しずつ感情を軟化させていってくれるの。名前呼びを切り出す紗凪の恥じらいはなかなかのもの。ここの表現だけでもかなりきゅんきゅんくるんです。主人公:新吾よ、気配り名人であるお前がどうしてこんなに露骨な紗凪の愛情表現に気づいてやれないのだ?紗凪は差し入れの缶ジュースも素直になれずなかなか渡せない。驚かせようと先輩の分だけ先に出し、新吾の分を後出ししようとしたら、先輩と新吾に間接キッス云々といちゃつかれちゃった。居たたまれず部室を出て行く姿には、思わず涙が・・・。それでも紗凪の根底にあるのは、好きなヒトに幸せになって欲しいという思い。大好きなみう先輩と大好きな新吾がくっつくのならそれもまた人生と、想いを伝えられず初恋が砕け散る儚さよ。喘息を押して猫を飼い新吾の名前をつけ溺愛するほどの紗凪だったのに、部室でみう先輩と新吾がちゅっちゅしてるの垣間見てしまうなんてよぉ。降りしきる雨の中、ブランコに佇み、新吾との交流を回想するシーンは感情が揺さぶられましたともええ。新吾へのその想いを未練たらたらなのに、笑って二人を祝福する紗凪には敬礼だ。ファンディスクではどうか紗凪シナリオを。救いを。