ましろ色シンフォニー 天羽みうシナリオの感想・レビュー

ましろ色シンフォニーの天羽みうシナリオは動物愛護は人間の偽善か?というおはなし。
攻略ヒロイン的にはみう先輩なんだろうけど、紗凪のキャラ性が食っちゃってます。
みう先輩はエロ担当。黒化もなかなか良い。・・・が、紗凪がいい娘すぎてなんかだかね。
紗凪が泣いてるときに、情事に励んでて切なさ炸裂した。

廃部寸前?いいえ部にすらなってない


合併統合テストのために新吾が通うことになった学園には非合法の部活があった。その部活は住宅開発による環境破壊で傷ついた野生動物を保護し、自然に帰すというもの。そこで活動していたのが、慈愛溢れる天羽先輩とそれを慕う乾紗凪。二人は新吾が周囲を気遣い自分を犠牲にしていることを早くから見抜き、部活に勧誘することに。新吾は自分が意識して人工的に他人と距離を置くことで調和を図っていたが、美羽先輩は天然で自然のまま同様のことをしていた。そんな美羽先輩を垣間見、複雑な感情を抱くとともに力になりと願う。新吾に惹かれながらも男嫌いで素直になれないツンデレ紗凪も加え3人と動物の世話をすることに。そんな折、学園側からこの部活が問題となる。なんと近隣住民からターゲットにされ、動物の餌付けなどで苦情がきているのだとか。お取潰しの危機?いいえ、問題は部活にすら昇格していないことだった。部活になってればきちんと組織として対応できるから。昇格のため部員集めに奔走する紗凪だが、みう先輩は様子が違う。なんとみう先輩は部活があろうがなかろうが同じことをするだけとのたまう。そんな先輩を知っているからこそ、紗凪はきちんと部活にしてみう先輩の負担を減らしたいのだと願う。まぁ、結局予定調和でヒロインズのみなさんが部員になってくれるのだけどね。ここでは割と親友隼太の活躍が光ったり、紗凪のツンデレが炸裂したりする。新吾を部活に誘ったのはいずくんぞ?と問う隼太に、気を回しすぎる新吾の癒しとなりたいと応えるみう先輩。紗凪も自分を犠牲にしても新吾に幸せになって欲しいとかで自己犠牲ふぁみりーずかよっと。そんなわけで、ヒロインズを仲間に加え新制部活のはじまりはじまり。

動物愛護・環境保護は人間の偽善に過ぎないか?


ひたむきに動物に慈愛を捧げるみう先輩。そんな自己犠牲みう先輩の支えとなりたいと惹かれていくうちにフラグ成立。動物の世話をしつつも肉欲に溺れていく毎日。えろす全開みう先輩。そう、それはみう先輩のこころ寂しさ、飢えている空白を満たすためのものだった。みう先輩は幼少期に飼っていた猫を病気で亡くしていた。みう先輩はそれから新たに動物を飼えなくなってしまった。いや、病気でなくたとえ老衰であったとしても、況や其の対象がペットでなく人間だったとしても。生命はいずれ死ぬ、早いか遅いかだけだ。それでも、みう先輩は、自分の行為が欺瞞な偽善だとしても、何かをせずにはいられなくて・・・。人間の行為なんて誰が意味づけするなんて分からん。本当にそれが役に立っているかも分からん。それが自己憐憫な自己満足かもしれない。それでも、その何かをしたいという気持ちが、みう先輩の中から湧き出たものだということは本当だ・・・。新吾に出来ることは、そんなみう先輩を信じて、いつも通りに行動できるように、側にいて笑っていてあげることだけ。それだけだからこそ逆にまた難しくもある。そしてとうとう、みう先輩が感情移入しすぎていた野生動物を野に帰すときがやってきた。思わず、みう先輩はママンに生命の根源について問うてしまう。生命ってなんで生きているの?生きる意味なんてあるの?種の保存の意味とは?こんな思いをするなら出会わなければ良かったと中二病患者。ママン応えて曰く、失ったとしても自分が過ごしたその想い出までなかったことには出来ないでしょ?と。開眼したみう先輩は、涙のお別れの後も、立ち直る。そんなみう先輩に応えるべく、新吾は新たに部長を引き継ぐ。みう先輩の想いは終わらせないぜとハッピーエンド。