百花繚乱エリクシル 共通√「僻村☆領地経営編」感想・レビュー

汚職を嫌って左遷された主人公くんが僻村を立て直し領地経営するおはなし。
積みゲ崩しでやったのだが・・・結構面白かったです。
「うたわれ」や「まおゆう」もそうだが僻村の領地経営は心が躍る。
経済・経営・商業・社会などの背景がないがしろにされていないのでよいものになっている。
主人公くんのジミーくんがとても面白みのある好人物で応援したくなります。

領地経営編概要

  • 巡察使のお仕事と僻村の経済状況
    • 主人公ジミーくんのお仕事は巡察使。帝国領内における貴族たちの監査を行うことがお仕事です。主人公くんは大貴族の脱税を正したのですが、それにより目をつけられ左遷させられてしまいます。主人公くんが飛ばされたのは僻村であり、領地経営も満足に出来ない無能な領主の下で物々交換が行われている地域でした。領主代理のヒロイン;マーガレットは領民から慕われ、気品はあるものの、経営者としては無能でした。ジミーくんとそのお付きのアンドロメダは僻村の経済を立て直し、帝国に納税ができるようになるまで、マーガレットを育てていくことを決意します。こうして村人に貨幣経済の概念を教え、帳簿の付け方を指導し、マーガレットに経営学イロハを叩き込んでいきます。領民のために仕事を頑張るジミーくんの姿がユーモアを交えて描かれており、思わずクリックが進みます。

 

  • 地方特産品で貨幣獲得
    • 上杉鷹山が領地経営を立て直すときも、地方特産品を育てて貨幣を獲得することを目指していました。そんなわけで貨幣獲得のためには地方特産品を作るのが定石な手段です。皆でアイディアを出し合いながら模索していくところは良いなぁと思いました。また徴税とか流通とか外交とかのお話も面白かったです。僻村における課税の適当さの描写が入るごとにジミーくんのカットインが入ります。まぁ、結局は薬草と霊泉による薬が特産品として開発されるのですが、教会勢力が絡んできてシスターがあらあら系ヒロインにババァと言い放つとかろとか割と受けました。また初期投資費用を獲得するために、マーガレットが領主としての主権を担保にするパターンは思わずグッときてしまいました。

  • 伝統民族芸能祭を復興
    • ジミーくんは着実に僻村を立て直していくわけですが、村の経済状態は冬を越せないぐらい悪いものだということが判明します。そこでジミーくんが目をつけたのが伝統芸能祭。小規模に行われてきたお祭りを盛大なものとして僻村の存在をアピールし、流通経路の中にこの僻村を組み込もうという狙いがあります。ゲームなのでファンタジー設定ワープゲートで流通革命とかご都合主義展開があるのですが、それをさっ引いても村人たち頑張った感が伝わってきます。民族芸能の出し物をする田舎の歌姫との交流などもジミーくんならではなものとなっております。伝統民俗芸能祭は予定調和的に大成功に終わるのですが、それでも「村の立て直し」モノはテーマとして面白いです。