雑録

ゴールデンマリッジ 共通ルートの感想・レビュー

ゴールデンマリッジは上流階級お嬢様攻略モノ。
お嬢様の抱える問題を解決しながらヨメを捜せ!
共通ルートは各章ごとのオムニバス形式で1章1ヒロイン担当。
第5章終了時点で個別ヒロインを選ぶので選択肢によるフラグ折りは不必要。

1章「モテルモノノナヤミ」


  • コミュ障社会不適合者気味ヒロイン
    • 1章を担当するのはゲームヲタ・コミュ障社会不適合者気味の幼なじみ投資家一条寺透子さん。透子は主人公くんのお家と交流のある資産家のご息女であるのですが、実家との関係がうまくいっていません。透子の家庭は封建的な思想であり、女性を軽んじている様子。透子に対しても「女にカネを持たせるとロクな事がない」と経済統制をかけています。そのため透子は自己肯定感を持てず鬱屈して育ち、周囲とも交友関係を持てずにいました。そんな透子の救いとなったのが我らが主人公くん。透子は主人公くんにだけはオープンハートし自己を解放出来るようになっていたのですね。主人公くんの側にいれば地が出せる透子は、そのお陰で様々な交流関係を持てるようになるのです。


  • 経済ゲー
    • そんな透子の保持スキルは株式投資。主人公くんの義母から資産運用を学び、利鞘を稼いでいます。金融投機に走るのではなく、成長分野に堅実に資本を投下し企業を育てていくタイプで、富の再分配にも配慮します。資本主義は競争社会で必ず勝者と敗者に別れてしまいます。その際、富の再分配に考慮しないと階層の分断化が生じ、一部の特権階層が再生産されるようになり、社会は停滞してしまうのですね。すると大衆の不満が高まりデモだの浮浪者だのが出現し治安が悪くなります。所謂「企業の社会的責任」というのもこの論理で説明でき、社会福祉することで自ら将来の消費者(=労働力商品=産業プロレタリアート)を生み出しているのです。故に透子は再開発で土地が接収され遊び場がなくなった孤児たちのために投資の儲けを援助。福祉施設の子どもとも交流が生まれ、徐々にコミュスキルを獲得していくことになります。

2章「十月綺想曲」


  • 集団を統率し、技術向上を導くことについて
    • 第2章を担当するのは突撃系ヴィオラ少女:天谷玲さん。音楽に人生を捧げており、そのためにはどんな手段も厭いません。主人公くんには身体を売っても良いから援助してくれとパトロン目的で近づいてきます。座右の銘は「HAPPY-GO-LUCKY」でとてつもない行動力を見せます。しかしながら音楽に対しては真摯であり、無償で資金を援助しようという主人公くんに対し、自分の力を見てから判断して欲しいと申し出ます。そんなわけで天谷玲突発コンサート開催。玲は場所を融通してもらう代わりに、管弦楽部の練習を指導することになるのですが、スパルタ方式でガンガン指導していきます。確かに著しい技術向上は見られたのですが、音楽への意識が低い部員にとっては不満の温床であり、玲に対して負の感情を向けていきます。そしてコンサート当日、玲の楽器に細工を施し、演奏中に弦を切らせてしまうのです。苦難に追い込まれる玲ですが、通常の調弦とは異なる変則的なチューニング「スコルダトゥーラ」を行い、逆境に打ち勝ち、コンサートを成功に導くのでした。

3章「モタザルモノノナヤミ」


  • 借金のカタとして身売りして娼婦に堕する
    • 第3章を担当するのは貧乏地味子枠担当の後輩:丹下花純さん。花純さんは両親が借金を残して蒸発してしまったため、弟妹の面倒を見ながら生き抜くバイト戦士。奨学金を得るため成績を維持しながら、勤労に励み、なおかつ家事を切り盛りするという健気さよ。主人公くんは花純のことを色々と気にかけてあげるのですが、資産家の自分が過干渉することを躊躇していました。そのため、支援は身の回りの範囲に限られていたのですが、それでもなお、花純にとっては主人公くんの存在が救いと成っていたのでした。そんな二人の関係が変わるのが、「闇金債権者による強引な取り立て」。この業界にありがちなように借金のカタに娼婦に堕ちようとしている所を主人公くんが救済します。寸前の所で救われた花純はご恩を返すためにと主人公くんの屋敷にご奉公。主人公くんに惹かれているものの、周囲のヒロインや家庭環境に引け目を感じ、お側にいられればいいのと思慕の念をつのらせるだけの花純の背中を押すのが幼い弟妹たち。フラグ構築を目指して頑張ります。

4章「借りてきた猫のしっぽ」


  • 極道の花嫁というゲームが昔あってだな
    • 4章のヒロインはサバサバ系姉御肌で極道の娘さん島影瑠璃。4章から追加パッチで攻略可能なマリーカも参戦しますよ。この章で問題となるのが「親の望みと子どもの望みの相違」。家庭に対する不満の共有により、マリーカと瑠璃は意気投合します。二人の共通点は家族が別に嫌いではないということ。中には酷い家庭もあり、そんな家庭ならさっさと独立して離れればいいだけのことなのだが、マリーカも瑠璃も家族の事は好きなのです。しかしながら、親が自分たちに理想像を押しつけてくるのでうざったく感じてしまうのですね。マリーカの家庭は新興国家の支配者一族であるため、国家統治のために伝統や文化を創出しなければならない立場にあり、様々なお稽古ごとが息を詰まらせています。一方、瑠璃は極道の一人娘であることから父親から跡継ぎを強制され、任侠的価値観を押しつけられて育てられ辟易しているのですね。こうして家族は好きである程度尊敬はしているのだけれど、うまくいかなくて悩むという家族像が展開されていきます。

5章「常春の庭」


  • 自己の欲求が薄く主体性に欠けるハイスペックヒロイン
    • 5章を担当するのは生徒会長の春日野紫子先輩です。紫子先輩は超絶ハイスペックヒロインであり、生徒会執行部を切り盛りしています。ですが紫子先輩は望まれることをやると周囲が喜ぶから嬉しいだけで、自分が率先してやりたいというわけではなかったのです。卒業を目前にして紫子先輩は自分の学生生活を振り返ります。紫子先輩が1年生の時に定年退職をした恩師が言いました。未練や切なさという感情を抱えているけれどもそれはやりきったことから来るモノであり、「青春の瑕」であると。このまま紫子さんが主体性もなく流され続けると「瑕」がつくことすらなく終わってしまう、それでいいのかしらん?と。現状に不満はないけれども何かをしなければならない、そんなほんのりとした感情が紫子さん高校生活最後の冬に芽生えるのでした。その対象となるのが「クリスマスにある学園祭で主人公くんのバイト先が出店する喫茶店を成功に導く」こと。今までは「コダワリ」がなかった紫子先輩が、寮のみんなでテスト勉強をしようと音頭をとったり、出店の細々とした計画を練ってくれたりと少しずつ動き出していくのでした。

たとえば、その書類、もちろん私は目を通しています。でも書かれているすべてを理解し、把握しているというわけではありません。まずざっくりと読み流してよく分からない、引っかかる部分があれば、担当者に話を聞きます。でも、その目的は私がそれを理解するためではなく、担当者自身が理解しているかどうかを確認するためです。私が把握すべきは担当者の状態であって、具体的な案件の詳細ではない。実際に問題ないかどうかではなく、問題なさそうかどうかを見極める