サキガケ⇒ジェネレーション「星咲桜花ルート」の感想・レビュー

桜花ルートは素直になれない生真面目系委員長がゲームに関する価値観を変えるはなし。
相変わらず回収されない伏線。
桜花のパパが失踪したのは桜花が死ぬor重病になる因果律を変更させたからか?
最終的にパパの集合的無意識がサルベージされて意識体が固定化して戻って来たよ。
桜花もゲームに対して疎外感を感じていただけで素直になって一緒にプレイ。

星咲桜花のキャラクター表現とフラグ生成過程

  • ゲームに熱中しているヒトたちからの疎外感
    • 桜花は素直になれない生真面目委員長ガール。ピコピコゲームを毛嫌いしており、思いを寄せる主人公くんがゲーム中毒なのが許せません。しかし、この理由は好きな人が自分よりもゲームを見ていることに対する嫉妬からきているものでした。桜花は主人公だけでなく父親に対しても同様の感情を持っていました。自分の入学式や部活動の大会などの重要イベントを全てゲームのためにすっぽかす父親。家のカネをゲームにつぎ込んで家計を逼迫させる父親。そんな父親に対して桜花は疎外感を抱いていき、その感情が転じてゲーム嫌いとなったのです。そんなわけで好意をもっている主人公くんとコミュニケートを図るという甘言につられて3DアクションRPGをやってみたら大いにはまっていくのでした。最初から好感度MAXであり思いを伝えられないだけである桜花は、ゲームプレイ中のテレパシースキルで自分の感情を盛大に大告白しフラグを成立させるという展開です。


  • 桜花が生きていられるのはパパによる過去改竄のおかげ
    • フラグ構築後のシナリオでは桜花パパ失踪問題がメインとなります。ある時ゲームプレイ中にパパの手帖が発見されます。なぜゲームフィールドにパパの遺物が!?と不思議に思った桜花たちは謎解きを始めます。なんと!ゲームを構築しているシステムにパパの思念体意識が溶け込んでいることが判明しました。伏線が張られてぼかされているのですが、パパは因果律の変更を行い過去を改竄したためゲーム内に取り込まれてしまったことが匂わされています。なんでも桜花は部活の全国大会をストレス性胃炎による入院で断念していましたが、ただの入院で済んだのは過去改竄のおかげ。かつてあった現実ではもっとひどいものであったとのこと。こういうキャラクターの根幹に関わる部分はきちんと描写して欲しいものですね。シナリオはさくさく進み、ゲームのラスボスに桜花パパの思念体が内包されていました。こうして討伐クエをこなしてパパを救出します。素直になれた桜花は、好きな人をゲームに奪われたと嘆くのではなく、一緒にプレイすることで楽しめるように成長し、ハッピーエンドを迎えました。