サキガケ⇒ジェネレーション「紅藤友梨亜√」の感想・レビュー

友梨亜√は社会システムの管理・運用のおはなし。
色々と伏線がちりばめられるのですが、回収されずに終わります。
他のヒロインのシナリオで回収されるんだろうな!?
宣教師外交でやってきた勢力と原住民勢力の和解・協力関係の構築が描かれる。
主人公と友梨亜は社会システムの管理側で協力したいと申し出てハッピーエンド。
ゲームを題材にした作品を読むと実際にモンスター倒したくなってくるから困る。

紅藤友梨亜のキャラクター表現とフラグ生成過程


  • 宣教師外交と原住民勢力の確執
    • 紅藤友梨亜は父親と共にフランス系魔術組合から派遣されてきた女の子。本作唯一の炉利枠で淫乱ピンク髪ツインテです。主人公くんの妹の璃々子の同級生で親友というポジションかつ狡猾であるものの素直系敬語属性後輩という設定になっています。物語はフランス系魔術組合と原住民土着勢力の駆け引きがメインとなっていきます。友梨亜が所属するフランス系魔術組合は「白人の使命」、すなわち愚昧で未熟たる土民の魔術管理を指導してやろうという宣教師外交を展開。霊脈が生まれる地域に派遣され、制圧下に置くことを目的にしています。一方でメインヒロインの杏音サイドは土着民側であり、霊脈と一体化するという伝統的な儀式に基づいて魔術管理を行ってきました。本作で主人公くんたちがプレイすることになる3DアクションRPGは土着民サイドがゲームフィケ−ションによって楽しく魔術を学習するために開発されたものでした。このゲームに対して、協会側は霊脈を乱していると考えて駆け引きが行われるのですね。



  • ゲームのシステム解析
    • 友梨亜も当初はゲームに対して疑念をいだいていたのですが、次第にその面白さに惹かれていき、ゲームの構築システムを解析して、その安全性を証明しようと試みることになります。この試みに主人公くんも協力することになり、二人で一つの目標を目指す打ちにフラグが構築されるというまぁありがちな話しです。主人公くんのことを「お兄さん」と慕う友梨亜は好き好き大好き好き好きになってしまい自ら告白して抱いて貰うのでした。こうしてフラグが成立した二人でしたが、立ちはだかるのはパパの壁。交際を認めて欲しいと願い出るのですが、話しすら聞いて貰えません。正攻法で行く二人に対して、妹の璃々子が二人のゲームスタイルは戦略プレイでしょ?とアドバイス。ゲームメンバーの力も借りてパパンと会談し、認めてもらえたのでした。



  • 社会システムの管理・運用側にたつということ
    • この交際を認める会談というのが物語りの鍵概念となってくるのです。友梨亜パパは認めたくない相手とも交流する重要性を噛みしめることになり、宣教師外交の立場を捨て、原住民勢力と協力することに決めたのでした。こうして新しい魔術師世代のためのゲームシステムの運用は続けられていくことになります。運営側は完全・完璧なシステム構築はできないけれどもバグが発生次第柔軟迅速に対処していくという方針を表明。それでもなお渋る友梨亜パパに対して、主人公くんたちは自分たちも管理運営側に入れて欲しいと懇願します。デバッグプレイヤーがゲーム本社に就職するようなものですね。自分たちはもう遊ぶだけじゃないんだ…新たなる世代のための先駆けとなるんだ!と、タイトル解題が成されます。