LOVEREC.(体験版)の感想・レビュー

動画撮ろうぜ!カメラに込めた熱い思い表現するため邁進する創作者たちを描いた話。
体験版ではオープンスクールにおける学校紹介ビデオで映研と対決することになる。
対決を通して導入、キャラの魅力、作品の趣旨が上手く紹介できるよう構成されている。
作品の雰囲気としては『リアル妹』+『あえて無視する』というような感じ。
シナリオの展開から、過去改変モノで現状の時間軸は2周目という可能性も示唆。
結構面白かったので買いたいが、研究授業やら部活顧問やら成績つけやら夏期講習が・・・。
現状メシの時間にチョコチョコやる程度しかできないので買えないわなー。残念で仕方がない。

体験版〜主人公VS映画研究会〜の概要


  • 主人公くんにとって映像とは何か
    • 主人公くんは父親に憧れてビデオ撮影を生き甲斐に努力している学生です。カメラを回す主人公くんの根本動機は「対象の笑顔を撮ることで第三者をまた笑顔にしたい」という熱い思い。主人公くんの撮影の腕前は見事なものであるとされており、かつては映研でバリバリにならしたものでしたが、映画が撮りたいわけでないことに気づくとあっさり退部。こうして主人公くんは、自分の作風を追求するため、新たな同好会を立ち上げようとしていたのです。その条件として課せられたのが、オープンスクールにおける映研との学校紹介ビデオ対決。ここで主人公くんたちの活動の様子がチェックされ、一定の評価が得られれば、クラブが認められるという寸法さ。主人公くんは毎日部員集めや動画撮影に邁進する日々ですが、溢れる思いが長年愛用したビデオカメラに憑依。憑喪神として精霊「ヒトミ」として具現化します。従妹としてあっさり受け容れられたヒトミと世話焼き幼馴染みを引き連れて、主人公くんは人を笑顔にする作品を作り上げていきます。主人公くんへの思いが具現化という点では『リアル妹』を、放送メディアによる物作りという点では『あえて無視する』の雰囲気を継承しています。そーいや『サツコイ』でもメインヒロインが「うたってみた」をするのがシナリオの主軸となっていましたね。



  • 映画研究部勢力について
    • 本作品で一番可愛いというかキャラが立っていて好ましいのが映研ライバル枠の白澤美悠紀さん。映研ライバルさんは映画監督という役割が振られており、主人公くんのカメラワークを随分評価しています。主人公くんが映研を出奔してしまったことを残念に思っており、事あるごとに主人公くんを自分の手の元に置こうとするのですが、陰に日向に主人公くん達に塩を送ってくれて、成長を促しています。そんな映研ライバルさんは主人公くんに好感度マックスなのですが、自分ではそれに気づいておらず、主人公くんのカメラの腕が欲しいと自分でも思い込んでいるという設定ですね。映研勢力では監督能力だけでなく、資産家という実家の力を利用して巨額の資金を投資できるため、絶対的な権力者として振る舞っています。そんな映研ライバルさんの態度に対して、部員たちは不満を抱えている様子で、これが美悠紀√の鍵になるのではないか?と勝手に思っています。そんななかで美悠紀に唯一理解を示しているのが映研部の部長で、主人公くんが居たときには美悠紀さんが輝いていたと評価を下しています。いや美悠紀さん本当に可愛いなぁと。



  • 有能な動画編集者は摩耗気味
    • 主人公くんと映研ライバルの勢力争いに巻き込まれることになるのが、ヒッキー動画編集屋さんの御厨乃梨。ヒッキー編集乃梨は主人公くんの友人の妹であり、妹の将来を心配した友人によって主人公くんに紹介されます。乃梨はすでにプロの編集として大手企業からも引く手数多であり、両親も乃梨の才能を積極的に使っていこうとしています。そんな両親に唯一反対しているのが、兄であり、若いうちに才能を酷使し枯渇させてしまうことを恐れていたのです。妹にはもっと可能性世界を広げて欲しい。そんな兄は、可能性のカタマリである主人公くんに妹を引き合わせたのです。その時ちょうど、映研ライバルさんも乃梨の存在に目をつけており、正式に仕事として編集を依頼しにやってきます。仕事が重なった乃梨に主人公くんが告げるのは、最近の乃梨が編集した動画はツマラナイという断罪。乃梨は初期の頃は、熱いパトスに動かされ、動画編集を行っていたのですが、今では淡々と作業をこなすだけのマシーンとなっていたのです。事実を指摘され、手痛いダメージを受けた乃梨は、感情を剥き出しにしていきます。主人公くんに発破をかけられた乃梨は、今までの自分と向き合うことになります。主人公くんが撮影する動画を見る度に、葛藤に苦しめられた乃梨は答えを出し、主人公くんの学校紹介ビデオの編集を担当することになりました。この葛藤の描写と主人公くんのやりとりがわりとステキであり是非読んで欲しいところ。



  • 物語世界は実は2周目!?なのかな?
    • 乃梨が仲間に加わり学校紹介ビデオを撮影していく主人公くんたち。主人公くんは主に部活紹介を担当し、生徒がイキイキと活動していく様子を映し出していきます。しかしここでアクシデント。なんと乃梨に急な仕事の依頼が入ってしまい、両親は活動を「遊び」と断罪してしまうのです。けれども乃梨は仕事をきちんとこなした上で、自分のプライベートの時間は好きにさせて欲しいと言い返し、動画を編集していきます。主人公くんたちには動画をDVD媒体に焼かなければならないという制限がつけられており、これがイベントを産むための伏線となっています。まぁ、当日に交通渋滞に巻き込まれてDVDが届かないよ〜というだけの展開ですが。フツーにクラウドにつっこんで学校でDLして焼けばいいんじゃね?と思った人は挙手。しかしそれではドラマが生まれないということで、主人公くんがチャリを飛ばして乃梨を迎えに行くという流れになります。ここで具現化精霊「ヒトミ」の時間倍速/停止?魔法が発動し、主人公くんは無事に乃梨とDVDを回収できるのですが、ここの描写に少し着目を。ヒトミの台詞回しから推察すると、主人公くんたちの時間軸世界は実は2周目で、1周目の時にはDVD回収が間に合わなかったようなニュアンスが含まれているのです。いや実際はどーだか分からないのですが製品版が気になるような見せ方ですね。そんなわけで、ヒトミの活躍により無事に放送を終了できた主人公くんたちは結果として映研に負けてしまったものの、説明会参加者からの評価も高く、無事にクラブを立ち上げることができたのでした。