2077年から2027年へ時間旅行しにきた未来系少女がVRアイドルとして歌って踊るイベントにでるはなし。
3Dアイドルの人工知能的な意識・人格をセクサロイドに投影し具現化させようとしたらあら大変!
なんとセクサロイドに宿ったものはタイムシフトしてきた未来系少女の意識体だったのです!!
未来系少女と観光しつつVRイベントの為に修行しついに本番。時間旅行はタイムリミットを迎えお別れへ。
ところがどっこい!なんと帰還の期間を過ぎても未来に帰れなくなり体験版はお開きとなります。
また挫折系主人公くんモノであり、楽器演奏に挫折した主人公くんが電子音楽でリベンジをはかります。
体験版をやって面白かったところ
- 玖音√が期待できそう〜才能に選ばれなかった少年少女の瑕の舐め合い〜
- 体験版では近未来VR社会の紹介がメインであり登場人物の掘り下げはあまり行われませんでした。キャラクター造形で好みだったのは黒髪ロング後輩だったのですが、キャラ情報として提示されたのは歌い手としては一級品でも好みの音が狂っているということくらいか?
- そんな中、ひとり異才を放っていたのが玖音さんだったのです。主人公くんと玖音さんは脛に瑕持つワケアリ同士で瑕を舐め合うかのように同棲しています。二人に共通しているのは親から才能と個人を天秤にかけられ捨てられたということでした。主人公くんの場合は楽器演奏家の両親を持ち、幼少期に厳しい演奏特訓を課せられ、主人公くんもそれに応えるべく努力をしたものの、求められる基準に到達することができなかったのです。そんな主人公くんを側で支え続けてくれたのが、同じような境遇の玖音さんであり、辛いときに支えてくれる幼馴染のいじらしさが満載です。また玖音さんも日常ではお姉さん属性として振る舞うもののセンチメンタルヒューマニストな寂しがり屋で悲しみを感じては夜な夜な主人公くんのもとにきて泣くというのも支えになってやりてぇなぁとプレイヤに思わせることに成功しております。少なくとも私は玖音さんを支えてやりたくてたまらなくなりました。
- 特に作中唯一の√決定のための選択肢で玖音さんを選んだ時のやりとりがグッときます。演奏家として挫折した主人公くんをそれでも音楽の道へと縋らせたのは、電子技能の楽曲作成ソフトであり、作曲家としての在り方だったのですが、その片鱗を垣間見ることができます。主人公くんがどん底からどのようにして玖音さんに救われたのか気になりますね!!そして玖音さん√において主人公くんが「演奏家としての在り方」へどのような決着をつけるのかが非常に楽しみになっています。