雑録

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 第11話「どうか、忘れないで」の感想・レビュー

死の呪詛を負った始祖エルクの本体を発見したことによりクトリの精神がほぼ浸食し切るはなし。
始祖エルクの口からクトリに世界観を語らせるという手法で強引に設定を回収しましたね。
アニメ版は第1話の冒頭が最終話に繋がる展開となり完全にクトリの死をめぐるはなしとなりました。
個人的には横たわるクトリを前にした主人公くんがモトカノと嫁を想起し代償に過ぎなかったと煩悶する所がおススメ。
次回はついにクトリが死を迎えます。1話の冒頭を見返すと感慨深いですね。

デッドエンド直行フラグまっしぐら


  • 始祖エルクとの邂逅
    • 女による自己救済を主人公くんが求めたためフラグが成立。プロポーズをされたらもう既に奥さん気取りなクトリの様子をお楽しみください。しかし脚本は急展開を迎えます。主人公くんがクトリと共に自分の出身の孤児院の廃墟を訪ねると地盤沈下。そして始祖エルクの死体とまみえることになります。こうしてクトリは自分の魂の根源と対面したことで一挙に浸食が進みます。そしてエルクとクトリの対話という形で視聴者に世界観の設定が語られていきます。主な内容としては始祖エルクの魂魄を用いて死霊兵器少女が生産されていることなどについて。原作では2巻分かけて丁寧に世界設定が説明されていきましたが、アニメ版はなんというダイジェスト。まぁ原作でもクトリ死後は蛇足感があったので、これはこれで良いのかもしれません。あとネフレンも浸食が進んでいましたね。


  • クトリへの愛はしょせん代償行為に過ぎぬと煩悶する主人公くんがグッときます。
    • クトリを幸せにしてやりたかったと嘆く主人公くん。しかしそこに過去が追い縋ってきます。主人公くんが石化する前に心を通わせていた嫁のアルマリアや、主人公くんにゾッコンであったモトカノのリーリァの影がちらつくのですね。そして主人公くんがクトリに愛を囁いたのは、ただの代償行為にしか過ぎなかったのだと責め立てられるのです。
    • アニメ版ではアルマリアの人物描写の掘り下げが行われていないため、主人公くんのモトカノであるリーリァの想いの方がよりクローズアップされています。希望を抱きながらも絶対に報われることのない人物にしか使用できない聖剣セニオリスを振るいながら、絶対に叶わない主人公くんへの慕情を吐露するリーリァのいじらしさよ。原作版では「お父さん」呼びの馴れ初めやバターケーキの伏線があるのでアルマリアも充分なヒロイン枠として活躍しますが。